Stories
-生徒の皆さんの成長をインタビュー形式でお伝えするStoriesの第52回。新年最初にお伝えするのは、前回に引き続いて姉妹特集となります。今回は姉のKさんにお話を伺っていきましょう。
-よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
-では早速インタビューに入っていきましょう。
-Kさんは小さい頃、どんな子でしたか?
今と変わらず、おしゃべり好きでした。小さい頃、本屋さんによく行っていて、まだ文字が読めない頃だったんですけど、知らないおばあさんに絵本のオリジナルストーリーを話していたよ、と母に教えてもらいました。
-本が好きだったんですね。
はい。母も私も本が好きです。私は1、2歳の頃から絵本が好きで、気になる絵本は全部読んでいました。特にお気に入りだったのが、「あっちゃん、あがつく」という本で、「あ」から始まる食べ物、「い」から始まる食べ物と、順番に書かれているもので、字が読めない頃は母に読んでもらっていました。
-最近も読んでいますか?
はい。最近は「俺ではない炎上」というミステリーを読んでいます。普通の会社員であるおじさんがツイッターで殺人犯に疑われて、逃げ続けるストーリーです。ミステリーは特に後半、解決に向けて話に勢いがついてくるところが好きで、読むのが止まらなくなります。
-その感覚、わかります。ワクワクしながら読み進めますよね。
-小さい頃のことで他に何かありますか?
小学校の頃から目立ちたがり屋で、クラス内で○人選ばれるものには全部立候補していました。学芸会の主役のオーディションの立候補し続けて、2、4年生ではその他大勢だったんですけど、6年生の「エルコスの祈り」という劇団四季のお話では、一番の悪役である校長先生の役をもらえました。
-大きな役をやってみていかがでしたか?
すごく楽しかったです!6年生ともなると、ずっと先生がついているという訳でもなくて、場面ごとに集まって練習をして、皆で作り上げている感じが好きでした。自分で案を出したこともありますし、勝手に遊んでいる子がいると、ちゃんとやって!って注意もしました(笑)。
-一生懸命しようとすると色々ありますね。他にもありますか?
小4~小6まで運動会の応援団をするんですけど、これも立候補制で、小4の時は皆の投票で選ばれませんでした。私は泣き虫なので1回落ちるとすぐ泣いてしまって…。小5と小6でなれた時はすごく嬉しくて、毎朝行われた朝練に行くのも楽しみでした。いつもは優しい男の先生が練習の時にはすごく厳しかったのですが、やりたかったことが毎日できたので充実していました。事前の朝礼で披露もしましたし、当日もずっと応援で、周りと違うことができてすごく楽しかったです。
-なるほど。特別な感じを楽しんでいたんですね!
-では次に、中学入試のことを聞いていきたいと思います。中学受験をするようになったのはどういう流れだったんですか?
母が和洋九段の卒業生だったので、和洋のことは知っていました。小3の時に色々あって中学は地元ではない離れたところに行きたいなと考えるようになって受験勉強を始めました。小4,小5の時に文化祭に来た時も賑やかで、飲食を扱う団体もたくさんあって、店員さんをしていた先輩たちも楽しそうでした。先生ともフレンドリーに接していて居やすそうだなと感じました。部活動の発表もすごかったです。ダンス部はラストダンスがかっこよかったですし、色々なジャンルを踊ってい見ていて楽しかったです。その頃からすでにKポップが好きで、完コピしているのを見てすごく惹かれました。あと、水泳部ではシンクロを見て、入学したらこれをやってみたいなと思っていました。
-そうだったんですね。気持ちが高まりますね。
-受験は何の科目で受けましたか?
私は年中から小6まで英語を勉強していたので、英語で受験しました。別の回では国語の実力を測るために国語でも受験しました。
うちの両親は英語の先生をしていて、母が地元の幼稚園児を集めて英語教室を開いた時に初回から参加していました。はじめは絵本のような1ページにいくつかしか単語が書かれていないものから読み始めて、最後は小説まで読めるようになりました。
-お~、すごいですね。和洋の図書館にも洋書がたくさんありますけど、借りたことはあるんですか?
いえ、スタステに行く時に受付の近くにあるのは知っていたのですが、まだ借りていないです。
-ネイティブの先生方が選んでくださったものですし、たくさんありますから読み応えがあると思いますよ。ぜひ長期休みの時などに借りてみてください!
-では次に、入学後のことについて聞いていきたいと思います。Kさんたちの学年はコロナ禍での入学となりましたが、入学当初のことは覚えていますか?
私たちは入学してすぐにオンライン授業になりましたが、英語が得意だったこともあって最初からアドバンスクラスでした。帰国子女もいる中、6人でオンライン授業が始まったんですけどはじめは出された質問も全然わからなくて、電子辞書をわきに置いてずっと調べながら授業を受けていました。誰も質問しないので皆わかっていると思っていて…。でも対面になって皆が難しいと思っているとわかって少し安心しました。
6月に入学セレモニーがあった時には皆がオンライン授業で仲良くなっていたので、「はじめまして」ではなかったので初日からとても賑やかでした。直接会うと本当に楽しくて、お腹が痛くなるくらい笑っていました。
-実際に対面の授業が始まってどうでしたか?
英語の授業はオールイングリッシュで進んでいくのではじめは大混乱で、最初の定期考査はボロボロでした…。でも次からは対策を立てて、復習の仕方を変えてみました。前は習った後に問題を解いて、チャートを見て、という感じだったんですけど、今はわからないことがあったら授業中に質問をして、問題を解く時も1回やってわからないところは質問して、教科書を見ながら解き方を考えて、というふうにやっています。教科書には例題もあって、説明と問題がセットになっているので、事例を見ながら解くとわかりやすくなると思います。
-色々と工夫できているのがすばらしいですね。
-英語のおもしろさはどのようなところにあるんですか?
私は語学を学ぶのが好きだと思っています。英語には長く触れてきていますし、実際に使ってみると意見や結論を先に言うなど日本語と違うところもあって色々なことに気づけます。文法でははじめに混乱したのが時制の一致についてですけど、考え方が異なると表現も変わるんだなと思います。
-なるほど、気づきも得られているんですね。
-勉強以外ではいかがでしょうか?学級委員も務めているんですよね。
はい、私たちの委員決めは2学期だったんですけど、はじめに先生から各委員会がどのような仕事をするのか説明があって、できたら学級委員をやりたいなと思っていたので、なれた時は嬉しかったです。
-学級委員と代表委員はクラス内の選挙で決まりますけど、なぜ選ばれたんだと思いますか?
今はあんまりなんですけど、中1のはじめのテストで1位だったのが大きかったのかなと思います。その頃は皆テンションも上がっていて順位を教えあっていたので…。
-なるほど。当初は成績で投票されることもありますね。でもその後選ばれ続けているのは信任の証だと思いますよ。
-皆の前に立つ上で気をつけていることはありますか?
司会は学級委員2名で行いますけど、結論を出す時に皆の意見を踏まえて、自分の意見を入れないように気をつけています。まとめる時にも思い通りになりやすいと思うので…。
-確かに全体の考えが反映されるのが大切ですね。
-学級委員の仕事で他に印象に残っていることはありますか?
中2での中1・中2合同レクや、中3でのビブリオバトルの司会をしました。和洋では中学3学年で行う行事も結構あって、他にはスピーチコンテスト、合唱コンクールなど色々あります。そこでは中3が司会を行うことになっていて、時間通り進行するように気をつける必要があります。私たちは中1の部の司会だったので、一緒に司会をした子とは事前に「会のはじめだし、スムーズに行くように頑張ろうね」と話していました。先生たちから司会上手だったね、と言われて嬉しかったです。
-中1といえば、妹のMさんが出場していましたね。
妹が終わった時に「Tさん(二人の名字)、ありがとうございました」と私が言ったんですけど、その時は気まずかったです(笑)。
-それはちょっとやりづらそうですね。
-クラブ活動の方はいかがですか?
これもコロナの影響で例年のような新入生歓迎会もなくて、私たちの入部は文化祭の後でした。私は中学生活で運動部に対するあこがれがあって、小学校の時にはなかった先輩後輩の関係とか、部の決まり事があったりとか本や映画、ドラマにあるような体育会系のようなことがしたいなと思っていました。
入学前はシンクロを見て水泳部に入りたいなと思っていたんですけど、体験入部をした時にダンス部が楽しいなと思って入部することになりました。水泳は小さい頃からやっていて今でも得意ではあるんですけど、完コピを踊りたいという思いが強くて…。
-実際に活動が始まっていかがでしたか?
ずっとできていなかったことがようやくできるようになって、普通の学校生活が始まったなと感じました。ただ、私たちの中1としての活動は2学期の1ヶ月くらいで、3学期にはまたオンライン授業になってしまったのでほとんど練習はできず、例年よりも練習量が少ないんです。しっかりと練習に取り組みはじめたのは中2になってからで、ダンスの実力的には中1と同じで、高2の先輩方からも色々なことを教えていただいて感謝しています。夏休みには練習に来てくださった高3の先輩からも教えてもらってそれも嬉しかったです。
-先輩方のサポートがあって今があるんですね。
私たちは部活動だけでなくて学校生活でもスタートが遅れました。そんな中でも学校生活の中で色々な思い出が作れました。クラスメイト、先輩、先生方のおかげだと思っています。感謝したいです。
-関係している方が見たら涙が出るでしょう。
-年末には高3の送別会もありましたね。
はい。今回はオーディションに2曲合格して、踊りました。Kポップの完コピでは自分の好きな推しのパートを踊れて、もう一曲は高3の先輩方が中2の時に踊った曲をこれも完コピして踊りました。
-踊ってみていかがでしたか?
改めて色々な方への感謝を感じています。見ていただいた高3の先輩方にはたくさんお世話になったので、ステージを通じて感謝の気持ちが伝わっていたら嬉しいです。
怪我を直前にしてしまい、本番が近いのに練習に参加できないこともあって、たくさん迷惑をかけてしまったはずなのに、治るまで待っていてくださった顧問の先生や先輩方にもありがとうございましたと伝えたいです。
送別会では、本番だけでなく、練習をしている時にも普通に生活しているだけでは気づかないことにたくさん気づくことが出来たと思います。今回の経験を3学期、そして高校生活にも活かして行きたいです。
-たくさんの方に支えられて今があるのですね。それに気づけて良かったですね。
-中学生活もあとわずかですが、その間にやっておきたいことは何ですか?
中学の範囲でわからなかったことを復習して理解できるようにしておきたいです。あと、クラス全体で思い出になるよう大切な時間を過ごしたいと思います。
-すばらしいことです。高校生になったら頑張りたいことはありますか?
私は高校でもグローバルコースに進む予定です。英語は大学受験でも武器になると思うので、もっと英語力を磨いていきたいです。グローバルコースは人数が多くないと思うので、クラスのみんなで仲良くすること、あとクラブでは出演できるダンスの曲を増やせるように頑張っていきたいです。
-夢が膨らみますね!
-では最後に、後輩と受験生に向けてメッセージをお願いします。
後輩には、「中学の3年間は思ったよりあっという間に過ぎていきます。グローバルクラスの子には、高校ではサイエンスや本科にいく子もいてばらけてしまうから、今のクラスメイトを大切に、クラスの中の思い出を作っておくといいよ」と伝えたいです。
受験生には、「やっぱり勉強は大切で、受験の時に結果が出るものです。特に小6のみんなはラストスパートの時期なので、あとちょっと頑張ってね!」と伝えたいです。
-熱いメッセージ、伝わるといいですね。Kさんも春から高校生、また新たな気持ちで活躍してくれることを願っています。ありがとうございました!
【X先生からKさんについてのコメント】
「A組の良心」と言われるほど公平公正にクラスメイトに接し、細かな心配りができる生徒です。様々な学年行事やHR活動でも、自分が前面に出て仕切るわけではなく進行役に徹し、的確な指示を出してアイディアを実現させるための統率力もあわせ持っています。
ダンスにかける情熱も人一倍。努力を惜しまず地道に練習していて、年々表現力が豊かになっています。先輩、同学年、後輩からの信頼も厚く、常に向上心を持って取り組んでいます。