Stories
-インタビューを通して和洋生の成長をお伝えするStories。今回は47回目となります。高2のMさんにお話をうかがっていきたいと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
-では、早速インタビューに入っていきましょう。Mさんは小さい頃、どんな子でしたか?
親に聞いてみたところ、小さい頃からよく笑う子だったそうです。今でもちょっとしたことでも笑ってしまいます。
-素敵ですね。幸せですか?
はい!
-そんなふうに答えられるのはすばらしいことですね。
-小さい頃の思い出はどんなことがありますか?
クラス内では男子は男子、女子は女子で固まっていましたけど、校庭に出てドッヂボールをしたり、放課後に公園で遊んだりする時には一緒でした。活発な子が多くて、私は引っ込み思案ではなかったですけどリーダー的な存在でもなくて、その場を仕切る感じではなかったです。大人数でワイワイするのが好きでした。
-元気に活動していたんですね。
-学校での思い出は他にどんなものがありますか?
高1の時に行った飯綱・芋井みたいな体験が小学校の時にもあって、5年生の時のセカンドスクールという旅行が思い出です。4年でもプレセカンドスクールがあって、両方とも色々なことを体験しました。5年の時は1週間くらい民家に泊まらせてもらって家の手伝いをしたり、田植えを手伝ったり、和紙作りを体験したり…。家によって体験することも違って、友人はバームクーヘンを作ったそうです。
-一週間もいたんですか。それは貴重な体験ですね。
-他にはいかがでしょう?
和洋でやっていないことと言ったら学芸会でした。毎年違う劇をやって、結構楽しかったです。
-確かに私が小学生の頃も学芸会ってありましたね。懐かしいです(笑)
-そんな生活の中、中学受験をしようと決めたのはどのような経緯だったんですか?
はじめは親からの勧めです。「高校受験しなくてすむから楽だよ」と言われ、「しといた方がいいかな、じゃあしとくか」という感じでした(笑)。私は集団で学ぶのが合わなくて、最終的には家庭教師の先生に習っていました。
-そうなんですね。和洋九段はどのような経緯で知りましたか?
私はあまりマンモスの学校は嫌だったので、そういう意見をふまえて高校もある学校を母が選んでくれました。九段下で場所がよかったというのもあります。
-そうなんですね。和洋の受験生イベントには来ていたんですか?
はい、結構参加していました。小4の時から文化祭も来ていて、明るい学校だなというのが第一印象です。生物部のスライム作り、お化け屋敷、射的…。31のアイスクリームも食べました。中でも一番印象に残っているのが制服の試着です。チェキで写真を撮ってもらって、他の学校にはない企画だなと思いました。
-そうなんですね。
-和洋九段に合格して入学を決めた決め手は何でしたか?
話したとおり、私は人数が多すぎるのが好きじゃないので、少人数なのが合っていると感じたのと、ロッカーにカギがかかっていなかったり、いじめが少ないというのも聞いていたので、それも安心できました。
-なるほど、そうなんですね。
-では次に入学してからのことを聞いていきましょう。どんなことを覚えていますか?
和洋に入ると毎年芸術鑑賞会があって、ミュージカル、オペラ、バレエ、日本の伝統芸能などを鑑賞するんですけど、その中でもオペラを見に行ったのが思い出に残っています。実際に何を言っているかはわからなかったのですが、そこが新鮮でした。ミュージカルと比べて曲調も違いますし、ひと言ひと言をはっきりと発音している感じがして実際に見るとすごく迫力を感じました。見たことのないものに触れた不思議な感覚…、驚きに近い感じがしました。
-感覚的に捉えられているのがすごいですね。
-他に思い出はありますか?
私たちの代は中3の修学旅行がコロナの影響でありませんでした。中2ではグローバル遠足で宿泊がなかったので、やっぱり中1の時に行ったブリテッシュヒルズの研修旅行が思い出です。
実は小学校の時にも私は行ったことがあったので、初めて来た人に色々なところを案内しました。映画の舞台になったライブラリーでは「ここが主人公が座っていた椅子なんだよ」とか、部屋の場所だとか…。ただ、旅行は5月だったので、私はグローバルクラスでもまだ英語があまり話せなくて、英会話はアドバンストクラスにいる子に頼っていました。
-今行ったらもっと色々なコミュニケーションが取れるようになっているのでしょうね。
-高校に入ってから何か変わったことはありますか?
中学の時より積極的に色々なことをするようになりました。ボランティアをしたり文化祭の責任者をしたり、積極的に動くのが好きになりました。
-何かきっかけがあったのでしょうか。
高校生になったということで、親からの制限が少なくなって、色々なところに行けるようになったのが大きかったと思います。自由度が高まって、一人でチケットを取ったり買い物をしたり、一人で行動することが増えて、そこからそれ以外のことも積極的に取り組めるようになりました。
-行動力がアップして積極性も生まれたということでしょうか。なかなかおもしろい成長だと感じます。
-ボランティアはどんなことに取り組んだんですか?
介護のボランティアをしました。小4~高3までの障がいを持った子どもたちのお世話をするというもので、公園に遊びに行ったりもしました。その時に大人のスタッフの方と趣味の話や世間話、色々なお話をしたんですけど、若くて親しみやすかったせいもあってかすごく話しやすかったんです。初めて会った大人とたくさんのことを話して、仲良くなるという経験はしたことがなかったので、とても充実していました。
-大人の方とお話しする体験も貴重でしたね。
-そのような体験を通して学校の中でも積極性が出てきたということでしょうか。
-文化祭での体験をお話ししてもらえますか?
小学生で文化祭に来た時のように、純粋にお祭りを楽しむことはできませんでした。実際に運営に携わるとお客さんの入りも気になるし、お客さんが少ないと企画自体がこれでよかったのかなと悩んだりもしました。私たちは写真スポットを複数用意したんですけど準備に人手が必要な時にも残れる人が少なかったり、それでイラッとしてしまったり…。食べ物の販売も今年はできなかったので、前あったような文化祭ではないな、と感じました。
-そのような中で学びや気づきはありましたか?
個人個人の行動の大切さです。個人の仕事をきちんとこなしていかないと全体の仕事も進んでいきません。今回は午後準備の日に皆で協力して終わらせることができて、協力することの大切さ、仲間の大切さも感じることができました。わかってくれる人がいれば辛いことも乗り越えられますし、人の言葉で助けられる場面がたくさんありました。
-どんな言葉で助けられたと感じていますか?
「ありがとう」です。このひと言で「やってよかったな」と感じられます。小学校の時より中高の方が「ありがとう」とたくさん言い合えるような関係ができています。うちのクラスは中高ずっと一緒なので、当たり前のように「ありがとう」が言い合える関係です。朝や帰りの挨拶も皆にしますし、「ありがとう」も自然に軽い感じで言い合っている感じです。
-すごいですね。皆さんにとっては普通でも、なかなかそういう関係を作るのは難しいと思いますよ。
-他に高校生になってからの思い出はありますか?
今年の5月に行った修学旅行です。ホテルに泊まったんですけど、小学生の頃は4~5人部屋が普通だったのがその時は2人だったので、部屋の中ではテレビを見ながらずっと笑っていて、仲のいい子と普通に旅行に来ているような気分でした。昼間は色々なところをまわって疲れているのに、夜は変なテンションになって楽しんでいました。
-行った場所で印象に残っているところはありますか?
広島から京都に向けて自由に行動する日に行った倉敷です。私は家族で旅行に出かけることが多くて倉敷にも行ったことがあったので、皆で行程を決める時にお勧めしました。美観地区で江戸時代の街並みが残っていて、その雰囲気が好きです。高台にある阿智神社というところには私も初めて行ったんですけど、そこから見る景色がきれいでした。
そこでは地元のおじいちゃんが話しかけてきてくれて、倉敷の歴史を語ってくれました。最後には一緒に写真も撮ってもらって、よい思い出になりました。
-すてきな出会いでしたね。
-高校生になってからのことで他には何かありますか?
高校から放送部に入って、今は部長をしています。放送部の活動は主に昼休みで、自分たちの好きなジャンルやリクエスト曲を昼休みに放送室から流しています。今は音楽を流すだけなんですけど、新しいことにも挑戦してみたいなと考えています。私は小学校の時放送委員だったんですけど、その時ははじめ日常的なことを話したり、会話形式で進めていって、曲の紹介をしてから曲を流して、曲が終わったらその感想を話したりしてという流れでした。時間の制約もあるのですぐには難しいかもしれませんが、先生と相談しながら実現させていけるといいと考えています。
-放送内容もグレードアップしそうですね。チャレンジ、楽しみにしています。
-Mさんは将来の夢がありますか?
私はマンガやアニメ、それと音楽が好きなので、アニメ関係の音響の仕事に就きたいと考えています。
-私は詳しくないのですが、どんなお仕事なんですか?
声優の声を録音、編集したりアニメに音を入れたりするお仕事です。今見ているアニメでも音をじっくり聴いています。アニソンも好きで聴きますし、最近は2.5次元舞台も好きになっているので、舞台の音響にも興味があります。
-好きが将来に繋がっていくのがいいですね。夢の実現に向け、頑張ってください!
-では最後に、後輩と受験生に向けてメッセージをお願いします。
まずは後輩に向けて。「基礎はやっておけばよかったな」など、後にならないと気づけないことが多いので、その時その時を全力で過ごしていくのが大切です。勉強などやる時はやって、楽しむ時は楽しむという姿勢で過ごしてほしいなと思います。
受験生には…、難しいですね。私自身勉強が嫌いだったので…。今の自分にも言えそうなことなんですけど、今やっていることは将来のためになるよ。でもずっと勉強を続けていても集中が続かないので、趣味や娯楽などのやりたいことも見つけて、メリハリをつけて生活してほしいです。
-どちらも全力で進むことで集中できそうですね。これからも笑顔を絶やさず充実した生活を送ってください。ありがとうございました!
【X先生からMさんについてのコメント】
自分の得意なことだけでなく、未経験のことも含め新しいことにチャレンジする姿勢がすばらしいです。また、ユニークな着眼点を持っており、目標達成のために積極的に活動し、努力を惜しまずパワフルに活動しています。細かい点にもよく気づき、物事を包括的に捉えることができますし、屈託がないところも魅力です。