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Stories

Vol.43 中3 Yさん

-インタビューを通して生徒の成長をお伝えするStoriesの第43回。今回は中3のYさんからお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

-では、早速インタビューに入っていきましょう。Yさんは小学校の頃どんな子でしたか?

どちらかというとインドア派でした。図書室で本を読んだり、友だちと教室で話したりするのが好きでした。

-どんな本を読んでいたんですか?

「僕らの七日間戦争」とか「僕らの天使ゲーム」とか学校を舞台にした冒険ものをよく読んでいました。先生と生徒の争いを描いた作品が多かったです。

-どんなところにひかれたんでしょう?

学校が舞台だったので共感できる部分が大きかったのと、大それたことをやってみたいなという思いもあったのかもしれません。

-学校って窮屈なところもあるでしょうし、物語に共感した部分が大きかったのかもしれませんね。

-学校生活での思い出はありますか?

小5と小6で修学旅行があって、林間学校で肝試しをしたのが思い出に残っています。森みたいなところを男女6人のグループで歩いていくんですけど、暗いところにカメラマンさんがいて、驚いている写真をたくさん撮られて、卒業アルバムにたくさん載っています。あと、夜に自分の部屋の子が好きな子に告白することになって、他の子が男子を呼びに行ったら他の男子もやじうまでたくさん出てきてしまって…。

-その場の雰囲気が伝わってきますね。あまずっぱい思い出ですね!
-学校外では何か習い事などしていましたか?

私は小3から塾に通っていたので、塾中心の生活でした。週に3~4回通っていたんですけど、おもしろい先生がたくさんいて楽しかったです。

-何科目の勉強をしていたのですか?

4科目でした。あと、結局受験では使いませんでしたけど、小学校でも英語をやっていたので、それも踏まえて英語もやってみようということで小6で英語もやっていました。

-5科目習っていたんですか。大変だったでしょうね。

夏には色々な教室合同で勉強合宿もあって、一日中勉強でした。でもご飯を食べる時とか朝のラジオ体操の時とかに他の教室のことも話す機会があって、友だちもたくさんできましたし、川で魚釣りをしてレクレーションをする時間もあったので思い出に残っています。

-勉強だけでなくて色々な思い出ができたんですね。
-Yさんはどういう経緯で中学受験をすることになったんですか?

私には姉がいて私立に通っていたのですが、毎日楽しそうだし学校がきれいでいいなと思っていました。それで塾に通い始めたんです。

-なるほど。そのような中で和洋九段が選択肢に入ってきたのはなぜですか?

母が家から通える女子校を探していて、自分の実力などもふまえてインターネットで探す中で見つけてくれました。実際に学校説明会に参加して、私は説明会ではなくて別の教室で他の小学生と一緒にカルタ取りをしました。そこには先生だけでなくて先輩もいたと思うんですけど、先生の印象も良かったですし、先輩たちも優しかったのでいいな、と思って選びました。

-よい印象を持ってくださったんですね。ありがとうございます。
-Yさんの受験の頃は新型コロナが流行しはじめた時期でしたね。

そうです。しゃべってはダメな中で卒業式をして、入学式もなくて何もわからないまま中学生活が始まったという感じでした。

-入学式の日にはiPadや教科書の配布など行いましたけど、学校には来たんですか?

いえ、私は家にいて親が受け取りに来ました。

-ということは入学予定者説明会以降、全く学校に来ないままオンラインが始まったんですね。

そうです。今考えると、小学生気分で始まったなと思います。

-確かに、入学式をして記念写真を撮って、という一日の流れの中で中学生になったんだという実感が生まれていくのでしょうね。
-そのような中でオンライン授業が始まりましたけど、いかがでしたか?

オンライン自体が初めてで、iPadを使って繋いで、会ったことのない生徒が一杯映っていて、とても緊張しました。先生も「この人は誰?」というところから始まりましたし、とても不安でした。

-誰一人知らないところから始まったわけですから大変だったでしょうね。
-6月からは登校とオンラインとの併用になりましたが、その頃はどうでしたか?

登校する初日に同じルートで学校に通う子がいて、話しかけてみたらまさかの同じクラスで…。オンラインだと髪を下げていたのが髪を結んでいたりマスクを付けていたのでわからなかったのですが、とても驚きました。その日をきっかけに、その後も一緒に学校に通うようになりました。今年は別のクラスになってしまったんですけど今でも仲良しです。自分の推しのYOUTUBERのことなど私の知らないことをたくさん教えてくれます。

-初めての時に話しかけた勇気が今を生み出しているのですね。素敵な関係です。
-Yさんはどんなことが好きなんですか?

今はまっているアニメが「文豪ストレイドックス」という作品です。戦いの物語なんですけど登場人物が全員文豪で、それぞれが異能を使えるという話なんです。私は中原中也のキャラが好きで、中也は「汚れっちまった悲しみに」という異能が使えます。

-なにやら面白そうですね!楽しみながら作者と作品名が繋がっていきそうです。
-なぜこの作品が好きになったんですか?

私は小さい頃から本好きで、さっきも話したとおり冒険ものが好きです。この作品もそうで、登場人物の文豪も知っているし、それがキャラになっていて面白いです。私の推しの中也は身長が160センチなんですけどメチャメチャ強くて、ギャップに萌えますし、2期までは15歳でとてもかわいくて…。その頃は太宰と手を組んで戦っていたんですけど3期の今では敵同士になってしまっているんです。姉もこの作品が好きで、姉の推しは中也の部下にあたる芥川龍之介です。

-芥川の作品は来年の教科書に載っていると思いますよ。
-今後どのような展開を期待していますか?

今、中也は鬼みたいになってしまっていてちょっとやばい感じになっているので、早く戻ってきて一緒に戦ってほしいなと思います。

-熱い思いを伝えてくださってありがとうございます。
-Yさんはインドア派だと行っていましたが、クラブは運動部ですよね?

はい。バドミントン部に入っています。ずっとオンラインが続いていたので体がなまっていて、ちょっと動いておいた方がいいかなと思って入りました。アニメの「ハイキュー」の影響でバレー部も体験してみたんですけど、アニメのようにはいかないと現実を知り、バドミントンは小学校の時に父と遊びでやったこともあったのでこっちの方がいいかな、と思って選びました。

-中3まで続けてみてどうですか?

ずいぶん慣れてきて、インドアだった私もついていけるようになりました。でもテスト期間になって一週間練習がないとなまってしまって打てなくなるので、やっぱり練習って大事だな、と思います。

-そうですね。練習を継続して行うことはとても大切だと思います。
-クラブ以外の学校生活はいかがでしょう?

授業でいうと、小学校ではなかったことなのでPBLが一番楽しいです。

-今までで一番心に残っているトリガーは何ですか?

1番印象に残っているのは、理科の『遺伝子組み換えに賛成か反対か』という内容です。PBLならではのことですが、自分が選んだ意見と違った意見を知れるというのが面白かったです。人それぞれ意見が違うので、そういう考え方もあるんだなーというように視野を広げることができたのでとても印象に残っています。

-一人で考えていると限界がありますけど、それぞれの意見を受け止め合うことで多くのことを吸収できますよね。更に新しい考えも浮かんできますし。
-PBL以外はどうですか?

PBL以外の時間も緊張感を持って受けられています。例えば数学で言うと、今授業を持ってくれている先生は、あてる生徒を決めるのにトランプを使っていて、いつあたるかわからない分、みんながより集中して授業を受けているように感じます。

-トランプであてる風景、私も見たことあります。いつあたるかわからないと、ぼーっとしていられませんね。
-行事では何が印象に残っていますか?

いくつもあるんですけど、小学校の頃にはなかったこととしてはオンライン文化祭が思い出です。初めてクラスのみんなと協力して制作したもので、私は装飾担当だったんですけど動画の編集も初めてだったので、できる友だちに教えてもらいながら覚えていきました。今はもう一人でもできるようになりました。

-最近の皆さんはあっという間にできるようになりますよね。すごいです。
-具体的にはどんなことをしたんですか?

文化祭のポスターを作るんですけどそれを作るまでの過程を動画で撮って編集しました。

-文化祭を通して編集技術も上達したわけですね。
-他はいかがですか?

やっぱり5月に行った修学旅行が印象に残っています。和洋に入学して初めての泊まりの旅行だったので…。

-そうですよね。どんなところが印象に残っていますか?

長崎の孔子廟が印象に残っています。賢人像という石像がたくさんあって、迫力がすごかったです。ちょうど賢人像を撮影に来ている方がいたので、和洋生が賢人像の間に立ってポーズをとって、私たちのカメラを渡して写真を撮ってもらいました。

-旅行中の和やかな風景という感じですね。ほっこりします。
-他に心に残っていることは何でしょう?

3日目のホテルの夕食で食べたコース料理は高級でメチャメチャおいしかったです!お魚もパンもリンゴシャーベットもおいしかったですけど、一番はローストビーフでした!

-旅行中にコース料理が食べられるなんて贅沢ですね。
-Yさんはあと半年ほどで高校生になりますけど、これからチャレンジしていきたいことは何ですか?

私は英語、特に文型などの文法が苦手なので、頑張っていきたいです。部活は大会がなかなか行われなくて3年間で2回しか試合に出られていないので、まずは大会に出られたらいいなと思います。あと、将来的にはアニメが好きなので編集などアニメに関わっていけるように色々とやってみたいです。

-今まで制限があってできなかったことをたくさん経験できるようになるといいですね。
-では最後に、後輩と受験生に向けてメッセージをお願いします!

まずは後輩に向けて。コロナが最近また増えているけど、だんだんと落ち着いてくると思うので、私たちができなかったこと、特に色々な行事に積極的に参加してほしいです。その経験を通して、色々なことが学べるし、一緒に活動することを通して新しい友情が芽生えたりすると思います。
受験生に向けては、和洋は埋もれちゃって探し出せないと思うけど、先生も先輩も優しいし、PBLがあって授業も楽しいので、ぜひ入学してきてもらいたいです。一度学校に来てもらえれば良さが伝わると思います!

-たくさんの方に和洋のよさが伝わるといいですね。Yさんの内に秘めたパワーを感じることのできたインタビューでした。残りの中学校生活はもちろんのこと、高校生になっても色々なことにチャレンジして力を発揮してくださいね。今回はありがとうございました!

【X先生からYさんについてのコメント】
Yさんはいつも明るく笑顔で、誰とでも分け隔てなく接することができます。人の輪を大切にし、姉御肌で面倒見がよく、ノートの取り方なども丁寧です。几帳面で、コツコツ学習できる努力家ですが、真面目一辺倒というわけではなく、楽観的に過ごす余裕も感じられます。最近積極性も出てきたので、今後更に成長してもらいたいです。

Vol.44 中2 Yさん
Vol.42 高1 Cさん