Stories
-インタビューを通して和洋生の成長をお伝えするStories。第36回は高2のHさんにお話をうかがっていきたいと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
-では、インタビューに入らせていただきます。Hさんは小さい頃、どんな子でしたか?
人見知りで、初めて会う人と話すのは苦手でした。でも、うち解けられると仲良くなれてました。初めてだととても緊張してしまうんですけど、1人より友だちと仲よく過ごしたかったので、勇気を出して頑張って話しかけようとしていました。
-そうなんですね。今でも当時のお友だちとは会っているんですか?
小学校の6年間一緒だった4人組は今でも仲良しで、今はコロナの影響で行けていませんが、毎年夏にはディズニーランドに行っていました。
-今でも仲良しなんですね。
-小さい頃に好きだったことは何かありますか?
私は小さい頃から音楽が好きで、2歳の頃から4年生までエレクトーンを習っていました。テレビのCMを見て、「これ、私もやりたい!」とお願いして習い始めました。はじめの頃は、歌ったりタンバリンを叩いたり、色々な楽器で音楽を楽しむ感じで、途中からエレクトーン専門になりました。同じ時間に習っていた6人でグループを作って演奏会では一緒に弾いていました。
-1人ではなくてグループで弾くんですね。
エレクトーンはピアノと違って音質を変えることができるのと、リズムも機械で変えられるので、色々なバリエーションが可能です。
-なるほど。それぞれが別の音を弾くんですね。思い出の曲はありますか?
発表会ではほとんど先生が作曲してくれたものを弾いていたのですが、有名な曲だとミュージカルのCat’sのテーマ曲を弾いた時が楽しかったです。
-それは有名ですね。私でもわかります。
-10年近く習っていた中で、一番の思い出は何ですか?
発表会があって、色々な教室で習っているグループが集まって練習してきた曲を弾くんですけど、小2の時に優秀賞をもらえたことが嬉しかったです。それまで一度も選ばれたことがなかったので、その時も選ばれると思っていなかったですし、他のグループの演奏を聴いて、自分たちより上だな、と思っていたので、選ばれた時は嬉しくて叫びました!
-喜びが爆発したんでしょうね。
-自分から習いたい!ということで習い始めたわけですが、どうですか?
自分が予想していたとおり楽しかったです。発表会に近づくと発表する曲を演奏するんですけどそれ以外は教科書があって、それを練習していましたが、それも含めて楽しかったです。
-それはよかったですね。小4の時にやめてしまった理由は何ですか?
私たちのグループは6人のうち4人が一つ年上でした。その人たちが受験勉強をすることになって、グループを解散してしまったので、それで私もやめることになりました。
-そうなんですね。ではこの流れで、中学受験のことを聞いていきたいと思います。
-Hさんが中学受験をしようと考えたのはどのような流れからだったんですか?
私は小4の終わりから塾に通い始めたんですけど、最初受験するつもりはなくて、公立中学に行く予定でした。自分の中で受験することにしたのは小6になってからです。もっと前から進研ゼミはやっていたんですけど、全然続きませんでした。塾に通うことになって、グループ形式だと「ここわからない人?」と言われても質問しにくくて、どんどん先に進んでしまっておいていかれてしまうだろうな、と思ったので、個別の塾に通うことにしました。友だちが通っていたところを紹介してもらって私も通い始めたんですけど、個別だとわからない時すぐに質問できますし、自分のペースでできるので私には合っていました。
-そうなんですね。和洋九段を受験することになったのはどのような経緯があったのでしょうか。
はじめ、和洋のことは知りませんでした。小6で色々な学校が集まる説明会に行った時、他の学校も含めて色々見て回りました。その中で和洋は制服も変わったし行ってみようかということになりました。塾の先生に相談しても「和洋いいんじゃない?」と言ってもらったというのも理由です。
-訪問してくださった中で思い出に残ってるものはありますか?
オープンスクールで3時間自分で選んだ授業を受けられるというものがあって、それを覚えています。実際に授業を受けられて、どういう風に授業が進んでいくのかわかりました。社会の授業では「山に住むか、海の近くに住むのがいいか」というテーマでiPadでメリット・デメリットを調べました。在校生の先輩がテーブルに1人ずつ付いて進行のお手伝いをしてくださったんですけど、進め方も上手で、話がつまってしまった時もゆっくり聞いてくださって、とても安心しました。たまたまですが、その先輩は今、私が入っている部活動の先輩なんです。
-生徒が皆さんのファシリテーターを務めたんですね。
-では、次に入学後のお話をうかがっていきたいと思いますが、中学時代に思い出に残っていることは何ですか?
中学では3学期に3学年合同の英語スピーチコンテストがあって、私は中1と中2で代表に選ばれました。
-中1、中2の頃はレシテーションですか?
はい、中1の時はアリスの一節のレシテーション、中2は「自分の好きなこと」をテーマにしてスライドも作ってスピーチを行いました。
-どんなことを発表したんですか?
音楽について発表しました。エレクトーンのことも含めて幼い頃からのことを話しました。
-スライドも英語だったんですか?グローバルクラスではなくて本科だったんですよね?すごいですね。
「夏休み中に練習しておくこと」という課題が出たので、何度も練習しました。
-真面目さが反映するエピソードですね。真面目に一生懸命行う、というのが習慣化されたのはいつ頃どのように生まれたのでしょう?
たぶん受験勉強の頃だと思います。私はストレスをためてまで受験勉強をするというのは嫌でした。だから、学校が終わったら必ず一度遊んで、それから塾に行くようにしていました。小学校は中高より遊ぶ時間が長く取れます。その分、遊びと勉強を両立させたいなと思っていました。遊んだ分、毎日塾があっても嫌ではありませんでした。
-メリハリをつけられていたんですね。
親からは遊ぶことは全然構わないよと言われていました。勉強ばかりでは絶対に長く続かないし、両方やって良かったと思います。
-受験勉強をしている人の中でも困っている人がいると思いますけど、切り替えを行うよい方法はありますか?
今の小学生はスマホやゲームが原因で勉強ができないと思うんですけど、設定で使える時間を決められるものもありますし、私も今、22時~6時まではスマホを使えないようにしています。親子で話し合って、使う時間を決めるのが良いと思います。
-使えないことはストレスになりませんか?
ならないですね。うちは高校生になったらスマホを持っていいことになっていたんですけど、部活の連絡などで中2から持つことになったので、そこから習慣になっています。
-そうなんですか。自制できるのはすばらしいですね。
-他にはありますか?
私は英語部に入っているんですけど、コロナがはやり始めて以降はそれまでの活動とは全てが変わってしまいました。以前は演技をしてセリフも言っていたんですけど、今はダンスだけになって、初めてのことだったので最初は大変でした。文化祭に向けた準備も、練習できる期間が短い中で全員が集まる機会も少なくて…。
-最近の活動はいかがですか?
高3の先輩が引退されたので、今は高2が一番上の学年です。新入生歓迎会に向けて練習をしたんですけど、振り付けを教えるのも大変で、教える側と教えられる側では視点が全然違い、苦労しました。
-どのようにしてうまく伝わるようにしたのですか?
先輩達から教わった時にわかりやすかった教え方をまねています。たとえを出して教えたり、動画を共有して覚えてもらったりしています。何ヶ月か教えてみて、今は最初の頃と違って覚えてもらえる進度も速まって、前より教えやすくなりました。
-自分たちも後輩も共に成長しているのでしょうね。
-クラブ活動を続けてみてどうですか?
クラブをやっていなかったら身につけられなかったことが学べました。挨拶とか敬語とかは部活動で身につけておいてよかったと思います。
-今までの活動で一番思い出に残っていることは何ですか?
中1の時はまだ色々と活動ができていて、自分は裏方だったんですけど「グレイテスト・ショーマン」というミュージカルをやり、先輩方の歌や演技がとても尊敬できました。夏休みもずっと練習で大変だったですけど、お客さんに披露した時の感動をすごく覚えていて、もっとやりたかったな、と思いました。
-次回もコロナ禍での文化祭となりそうですが、やろうと思っていることはありますか?
「ディセンダント」というミュージカルをやろうと考えています。現時点では、演技を少し入れようと思っています。コロナ禍で今まではダンスのみでしたが、演技を入れることで英語部らしさというか個性を出していきたいなと思います。
-色々と工夫してみるのがよいでしょうね。
-高校に入ってからの思い出はありますか?
高1になって初めてダンス係をすることになって、教えるのは難しいな、と思っています。クラブに比べて教える人数も多く、踊る経験が多くなくてダンスが苦手な子もいるので、教えるスピードが難しいと思いました。
-何か工夫したことはありますか?
私の方から「わからないことある?」と聞きにいったり、聞きに来てくれた子にはゆっくり教えるようにしていました。
-自ら歩み寄るということと、相手のペースに合わせられるというのがよいですね。
今年もダンス係をしているのですが、私は自分の意見を言うのは得意ではないですし、緊張したり話がつまってしまうこともありますが、頑張りたいと思います。
-今年のダンスも楽しみにしていますね。
-小学校の頃から今までを振り返って、どのような変化がありましたか?
小学校の頃は、問題を解く時に「わかる人、手を挙げて」と一回ずつ言われていて、私はあまり手を挙げることをしませんでした。グループ学習もあまりなかったですし。でも、和洋では意見を言うのが普通で、あてられた時に間違っていても解き方を教えてくれるので、しゃべるのは緊張しなくなりました。
-成長した部分というのはどんなところですか?
前は自分の意見を出すことはほとんどなかったんですけど、間違ってもいいからチャレンジしてみようという意識が出てきました。友だちと一緒に答えを出すというのが楽しいです。
-変化のきっかけは何でしたか?
う~ん、やっぱり授業でのPBLだと思うんですけど、PBLをした中で発表者になった時、自分の意見+友だちの意見でよりよいものを作って発表するという経験を何回もして、部活でも同輩同士でこうしたらいいんじゃないかな?という話をたくさんしています。自分の意見をたくさん言うことが多くなったな、と感じています。
-まもなく修学旅行ですね。どんなところが楽しみですか?(取材後、5月上旬に高2は修学旅行に行ってきました)
広島から京都まで自分たちで計画を立てて移動するんですけど、それが楽しみです。
-どんなルートを計画しているんですか?
私たちはまず広島の宮島に行って厳島神社を参拝して、その後、岡山の倉敷に行って京都に向かいます。
-楽しい旅になるといいですね。
-では、最後に和洋生の後輩と受験生に向けてメッセージをお願いします。
まずは後輩に向けて。勉強ばかりに縛られず、部活とか友人とか息抜きをすることで学校生活がより楽しくなるだろうし、悩み事を友だちや先生、親に相談することでよい方向に進んでいくと思います。ストレスがたまる子もいると思うけど、私の経験からしてメリハリをつけて習慣づけることによって日々の生活もよりよいものになっていくと思います。
受験生に向けては、今コロナ禍で難しくなっていると思うんですけど、できるだけたくさん受験する学校の行事に参加するとよいと思います。参加することでどんな学校なのかわかるし、疑問を聞くこともできます。
和洋は文化祭では学習発表だけでなくて自分たちでお店を出すこともできるので、色々なことに取り組めるところが良いと思います。
-素敵なメッセージですね。和洋に入学して着実に成長しているのが感じられるインタビューでした。ありがとうございました!
【X先生からHさんについてのコメント】
何事にも真面目で一生懸命。努力を惜しまない、明るく朗らかな「和洋生」らしい生徒です。学習だけでなくクラブ活動にも熱心に取り組んでおり、細かいところにも気を配ってサポート役として的確に指示を出してくれています。先を見て動くことができるので、今後も後輩への指導などを通し、より成長してくれることを期待しています。