Stories
-生徒の成長をインタビュー形式でお伝えするStories 第34回になります。今年度最後に登場するのは中学1年のMさんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
-早速ですが、Mさんは小学校の頃どんな子でしたか?
男の子に自分から話しかけることはなくて、女の子の前だと元気だね、と友だちから言われていました。男子と話すのは慣れないし、話しかけづらかったです。怖いというわけではなかったけど、女子同士の方が話題も合って話しやすいので、たくさんおしゃべりしていました。
-なるほど。小学校はどんな規模だったんでしょう。
一クラスの人数が38人くらいいて、教室がパンパンでした。動き回るのも大変で…。
-今とはずいぶん違いますね。
-小学校の時の楽しみは何でしたか?
水曜の昼は「昼休みロングデー」となっていて、普段はお昼ご飯を食べ終わったら掃除をして、残った時間で遊んでいたんですけど、水曜だけは掃除をしないでずっと遊べる日でした。レク係が皆のリクエストも聞きながらやることを決めて、ドロけいとかドッチボールとかリレーとか色々なことをしました。
-その中では何が楽しかったですか?
私は走るのが好きだったので、リレーが一番楽しかったです。
-運動会でも活躍したのではないですか?
6年生の運動会で初めて「リレー戦」というクラスで速い人が男女3人ずつ選ばれて色別で戦う競技に出ました。4、5年生では補欠だったので6年生の時に選ばれて嬉しかったです。リレーでは負けてしまって悔しかったですけど、いい思い出です。
-すてきな思い出ですね。
6年生の時はコロナの影響で午前と午後に分かれて競技を行いました。午前中は下級生のために召集誘導係を担当して、午後は6年生の競技に出ました。係の仕事も頑張れたと思います。
-忙しい一日だったんですね。
-他に小学校の思い出はありますか?
一番の思い出は5年生の時林間学校で富士山の近くに行った時、夜にキャンプファイヤーをしたことです。火をつけたり、遊んだりとても楽しかったです。次の日は山梨県の郷土料理の「ほうとう」を作りました。こねたり野菜を切ったりするところからやったのでとても大変でした。量も多くて、男の子もいたんですけど食べきれなかったです。
-結構作るのが大変だと思うのですが、小学生でも作れるものなんですね。
-学校生活以外ではどうでしたか?
習い事でも夏に3泊4日で合宿に行っていました。ナイトウォークというのがあって、1泊目の夜に1時間くらいグループで森の中を歩くイベントがありました。私は暗いところが苦手で、毎年途中でリタイアしてしまっていました。歩く前に体育館で怖い話を聞いてから出発したので、なおさらでした。
-習い事というのはなんですか?
NHK東京児童合唱団というのに入っています。
-有名なところですよね。長い間習っているんですか?
小1から続けています。
-歌が上手なんでしょうね。
自分では上手かどうかわからないですけど、ずっと続けている分、小さい頃と比べると上手になったかなと思います。
小5から中2までは「シニア」と呼ばれる段階で、今私はそこで活動しています。この後、試験に受かるとユース、メンズと続けていくことができます。
-結構難関なんですね。
-活動していていかがですか?
皆と歌っている時間がとても楽しいです。小学4、5年生くらいからは色々なイベントへの出演依頼が先生のところにきて、メンバーが選出されて出演するんです。
-Mさんも出演したことはあるんですか?
はい。10回くらいかな?出たことがあります。テレビで放送されたものもありましたし、舞台に立ったこともありました。
-緊張しませんでしたか?
緊張はしますけど、練習も含めてとても楽しいです。大舞台なのに全体練習の時に歌詞などをきちんと覚えていないと叱られることもあって、それは嫌ですけどめったにはないですし。
-緊張している中で周りは見えるものなんですか?
緊張はしていても、客席で大勢の方が見てくれているのが見えます。
-そうなんですね。依頼されたもの以外で発表の機会はあるんですか?
はい。自分たちの演奏会があって、例年は12月に行うのでクリスマスの飾り付けをして楽しい感じになるんですけど、コロナの影響を受けるようになってからは受験生も含まれているので1月に行われています。
-今は週にどれくらい活動しているんですか?
週に3回練習があります。最近は出演のための練習も多くなって、ほぼ毎日行っています。
-毎日ですか。忙しい毎日を送っているんですね。
-そのような中で学校ではクラブ活動も行っているのは大変ではないですか?
普段の活動の曜日は重なっていないですし、学校から歌の練習場所が近いので、両方できています。
-そうなんですね。
-今までで歌っていてウキウキした曲ってありますか?
歌うだけではなくて、色々と演技もしながら歌唱した「かしわばやしの夜」が一番楽しかったです。普段は来ない振り付けの先生も来てくださって、色々と教えてもらいました。
-それは楽しそうですね!歌っている人が楽しんでいるなら聴いている人もきっと楽しかったことでしょう。
-では話を中学受験のことに移していきたいと思います。Mさんが受験をすることになったのはどういう流れからだったんでしょうか?
私より前に小学校で受験を決めていた人もいて、私も受験したいなと思ったのと、公立より私立の方が部活もたくさんの種類があって、色々なことに挑戦できるかなと思ったからです。私は受験を決めたのが遅かったので、本格的に受験勉強を始めたのが6年生になってからでした。
-受験勉強はいかがでしたか?
私は団体で授業を受ける塾が性格的に好きでなかったので、少人数のところに通っていました。大きい塾で自分の点数がはられるのは恥ずかしいと思っていましたし、通っていた小規模の塾でも毎週2回漢字テストが張り出されていて、同じクラスの男の子に点数のことを言われて嫌でした。
-それは大変でしたね。
-和洋九段が受験校に入ったのはどのような流れだったんですか?
父が和洋九段の学校説明会に参加した時、面倒見が良さそうで、よく生徒を導いてくれそうだと感じて「ここいいんじゃない?」と紹介してくれたのがきっかけです。私は中学受験をした後も習い事を続けたかったので、それが可能な学校を選んでいました。
-なるほど。そういう選び方もあるんですね。
-縁あって和洋九段に入学してくださったわけですが、入学して思い出に残ってることは何ですか?
やはり研修旅行で行ったブリティッシュヒルズが一番楽しかったです。皆と一緒に遊んだり、部屋が一緒の人と話したり…。同じ小学校から和洋九段に入学した人はいなかったですけど、新しくできた友だちと仲よくできました。
-体験もしたと思いますが、どんなことをしましたか?
グループによって作るものが違ったんですけど、私たちはイギリスの伝統工芸品を作りました。ただ、私は作り終わらなくて、まだ家で制作途中の状態で取ってあります。
-このままずっと未完成のままになってしまうかもしれませんね。
作り方もよくわからないので、もう無理かもしれません(笑)。
-それは残念です(笑)。
-学校生活で楽しいことはどんなことですか?
休み時間に友だちと話すのが楽しいです。あとは、小学校でも部活動はあって、私は吹奏楽部に入っていたんですけど、コロナの影響で活動は4、5年生だけで、先輩と関わる機会が少なかったんです。中学になって先輩ができて、私はバドミントン部に入りましたが、高2の先輩が色々と教えてくださって、教え方も上手で、打っている姿を見て憧れています。
-バドミントンは小学校の時もやっていたんですか?
遊び程度です。打ち方はなんとなくわかるけど、ラケットの握り方からきちんと教えてもらったのは中学で入部してからです。
-たくさんのクラブがある中で、バドミントン部を選んだのはなぜですか?
空手道や水泳、人形箱、華道など見学はたくさんしました。1人で部活に入るのは苦手だなと思っていた時、興味のあったバドミントン部にクラスの友だちも入ろうと考えていると聞いて、一緒に入ろうということになりました。
-そうだったんですね。習い事と部活を両立させていてすごいと思います。
-中2ではSDGsに関連する企業や団体訪問が行われますが、電話での連絡はしましたか?
はい、しました。私はウォータースタンド株式会社に電話してOKがもらえました。ちょっと遠いところにあるので、Zoomでお話しを聞くことになっていますが、SDGsのゴールが沢山ある中で、「マイボトルキャンペーン」がどのように始まったのかなど聞いてみたいです。グループの他の子が電話したところでは大同生命から訪問の許可をいただきました。
-断られたところもあったのではないですか?
4社から断られました。コロナの影響で訪問は控えてください、というところが多かったです。
-その影響はあるでしょうね。訪問させていただけるところに感謝ですね。
-インタビューもまもなく最後を迎えますが、Mさんがこれから和洋でチャレンジしたいことはありますか?
中1は入学したばかりでまだ挑戦は少なかったと思うので、「やったことのないこと」に挑戦してみたいです。例えば、友人は動画の編集が得意な子もいるんですけど、私はやる機会が今までなかったので、やってみたいです。学校以外のことも含めて色々チャレンジすることが目標です。
-すばらしいですね。ぜひ取り組んでいってください。
-では、最後に受験生に向けてメッセージをお願いします!
私自身、受験勉強している時に親から注意されることもありました。勉強が辛い時もあると思いますが、挑戦し続けて頑張ってほしいです。和洋九段は友だちと気軽に話し合えて勉強も熱心に頑張っている子が多いです。皆さんも和洋九段に入ればたくさんのことに挑戦できるので、ぜひ入学してきてください!
-Mさんがこの1年で大きく成長したのを感じます。これからも色々なことを経験して、将来に繋げていってください。ありがとうございました!
【X先生からのMさんについてのコメント】
Mさんは、学校生活における全ての取り組みに対して「もっといい成果を残したい」と情熱的に活動をしており、積極的に努力しています。課外活動にも精力的に取り組みながら学校生活との両立ができていますし、先日は「静かな環境で自習をしてみたい」とのことで、外部図書館の自習室を訪問するなど様々なことに興味関心を持って取り組んでいます。とにかく「よくがんばっている」生徒です!