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Stories

Vo.80 中2 Rさん

-インタビューを通じて生徒の成長をお伝えするStories。今回で80回目となります。中2のRさんからお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

-では早速入っていきましょう。Rさんは小さい頃どんな子でしたか?

人見知りが激しく、初めて会う人の前では母の後ろに隠れてしまうタイプで、パズルや物を組み立てることなどに夢中になって遊んでいたそうです。私は小さい頃バレエを習っていたんですけど、はじめのうちは行くまでが大変だったみたいです。

-バレエはどんなきっかけで習い始めたのですか?

姉が習っていたので、私もやってみたいなと思って3歳から習い始めたんです。はじめの頃は、周りの子が上手だったり先生がちょっと厳しかったりして何となく行くのが嫌だなと思いながら通っていました。ただ、小2から小3では週5回通うくらい大好きになっていました。

-どんな変化があったのでしょう?

小2くらいで発表会に出るようになってから楽しくなってきて、毎日通いたくなるほどバレエが好きになりました。

-どんなところを楽しいと感じたんですか?

お姉さんたちの振りや踊ってる姿、あとは楽屋で一緒になっていっぱいお話ししたのが楽しかったです。人前で演技することが楽しいなと思ったのもあります。

-なるほど、人前に出るのはその時点で苦ではなくなっていたのでしょうか。

緊張はしたんですけど、いざ舞台に立ってみると楽しい方が大きかったです。

-本番を迎えるまでは大変だったのではないですか?

大変でした。先生から「もっとこうした方が良いよ」と強めに言われることもあって結構苦しかったんですけどそれを上回るぐらい当日は楽しかったし、やってて良かったなと思えるくらい良い思い出ができました。

-大変さを乗り越えた分、達成感も大きくて楽しくなったのでしょうね。引っ込み思案だったRさんがバレエによって変化したということですね。ありがとうございます。
-では次に、中学受験のことを聞いていこうと思います。Rさんはなぜ中学受験をすることになったんですか?

姉も私立中学に通っていたので私も受験することになって、本格的に受験勉強を始めたのは小5からでした。でも授業は長いし塾に行くのもおっくうだなと思っていて、「私はなんで受験しなきゃいけないのかな」という思いがありました。今は受験して良かったなと思っているんですけど…。

-そうなんですね。そのような中で和洋九段が受験校に入ってきたのはどういう流れでしたか?

塾の先生から勧められて学校見学に来た時に、先生方がとても優しくて、学校の雰囲気も合っているなと思って受験しました。1、2日目は他校を受けていたんですけど合格できなくて、和洋九段は3日に受験しました。精神的にも辛い時だったんですけど先生に「頑張ってね」と声をかけてもらって、緊張せずに受験することができました。

-合格発表の時はどうでしたか?

午後の入試だったので合格発表はネットだったんですけど、その時間まで起きていて合格しているのを見て嬉し泣きしてしまいました。本当に嬉しかったです。

-そうでしたか。ご縁があって嬉しいです。
-では次に入学後のことを聞いていきますね。入学したての頃の思い出はどんなことがありますか?

私は人見知りなので自分から積極的に話しに行くことが難しくて、はじめの頃は友達作りに苦戦していました。でも、ある子に話しかけたらすごく優しい子で、その子は家も近いことがわかって中1の頃は朝一緒に登校していました。

-人見知りなのにどうして自分から話しかけられたんですか?

私はどちらかというと元気いっぱいの子よりちょっと落ち着いた感じの子との方が話が合うかなと思います。入学してから一緒にいて楽しそうな子は誰かなと自分の席から見ていて、その時に目に入ったのがその子だったんです。

-なるほど、勇気ある一歩が踏み出せたわけですね。はじめは人見知りだったのがどんな風に変わっていったんですか?

はじめのころは休み時間も自分の席で本を読んでいたんですけど、その子と仲良くなって教室移動も一緒にするようになって、毎日頑張って学校に行こうと思える支えになっていました。

-そこから学校が楽しくなっていったんですね。Rさんはどんな教科が好きなんですか?

私は数学や理科の実験が好きです。
理科の実験は実際に自分でやってみて「こういうことか」と気づくことが多いです。最近はオオカナダモの葉脈を顕微鏡で見る実験が楽しかったです。

-数学の楽しさはどんなところなんですか?

数学はわからないものがわかるようになるのが楽しいです。やっていくうちに自分で解ける問題が増えていって、解いていくうちに楽しいなって感じるようになって好きになりました。

-好循環が生まれていますね。
-受験の時には大変だったことも多かったと思いますけど、入学後に勉強が習慣化していくきっかけになったのはどんなことでしたか?

入学してからスイッチが入ったんです。勉強したいというか、勉強って楽しいんだなということに気づくことが多くて、英語も初めて習うけど、初めてだからこそ楽しい、楽しいからもっとやる、みたいな感じでした。

-もう少し具体的に話してもらって良いですか?

初めての定期テストだった中間考査の時にはどうやってテスト勉強をすれば良いかわからなくて、できる範囲でやってみようと思って受けたら結果があまりよくありませんでした。
期末ではもっといい成績を取りたいと思って、期末では2~3週間前から勉強し始めて準備をしました。負けず嫌いというのもありましたし、さっき話したとおり勉強していくうちに楽しくなって自分もできるんじゃないかと思うようになったんだと思います。

-自分がやればできると思えるのって何があるんでしょう?

母から「やればできるよ」と声をかけてもらうことが多いので、自信がついたのかもしれません。あとは仲の良い子が上位層にいて勉強を頑張っていたので、それに追いつきたいという思いもありました。その子たちが頑張っているのに自分が頑張らないのはおかしいなと思ってそれが頑張るきっかけになりました。

-関係性にも恵まれたのでしょうし、Rさんがそこで「頑張ろう!」と思えたのも素晴らしいですね。それが実を結んで「できる→楽しい!」というモードに入っていったということですね。
-話は変わりますが、学校生活で「これが楽しい!」というのはありますか?

私は行事ごとが好きなので体育祭や文化祭などが楽しいです。私はダンスが大好きで、皆で協力して一つのものを創りあげるというのも楽しかったです。中2の体育祭ではダンス係にもなって振り付けを考えたり移動の場所なども色々と意見を出し合って皆で創りあげたのが良い思い出です。
大変だったこともあって、私にも苦手なものがあるようにダンスが苦手な子もいます。そのような子たちをそのまま放っておくのではなく、ついてこられるように教えるのが難しくて、私が苦戦したことの一つです。

-きちんと苦手な子のことにも目を向けて皆で創りあげたいよね、という視点に立てているのが素晴らしいですね。まさにSDGsの「だれ一人取り残さない」の精神を実践しています。その考え方はこれからもぜひ大切にし続けてください。
-文化祭はどんな思い出がありますか?

中1の時は体調を崩した時期があったのでクラブでの参加はなかったんですけどクラスや学年展示の仕事をたくさんしました。中2では今いるダンス部でも参加したし、クラスの責任者もすることになって忙しく過ごしました。

-それは大変でしたね。

責任者は買い物のことなども仕切らなければいけなくて、すごく大変でした。担任の先生やクラスの子たちに支えてもらったから今では良い思い出になっています。

-どんなことをしたんですか?

キャンドルすくいをしました。キャンドルを自分たちで作ってプールに浮かべてぽいですくって楽しんでもらうというものです。
他の子の方が良い案があったり「もっと頼ってもらって良いよ」と言われていたのに自分だけでやろうとしすぎたと思います。
キャンドルが重すぎると水に浮かばなかったり、買い物で一度にたくさん買いすぎてお金が足りなくなったり、初めてのことが多すぎて、私が仕切らなきゃ行けないのに空回りしてしまったと思います。
お金が足りなくなってしまったことも含めて、今思うと経験だし、これからに活かせそうだなと思っています。

-学校にいるうちに色々失敗を経験しておくのが良いんじゃないですかね。また来年以降に活かせるといいですね。
-他にお話ししたいことはありますか?

私はカフェテリアのメニューを見るのが好きで、この日は何を食べようかと考えて、おいしそうなメニューがある日はそれを楽しみに学校に行っています!

-何が好きですか?

私は唐揚げ丼とロコモコ丼が好きです。

-そうなんですか。私のイチオシはハッシュドポーク丼です(笑)。カフェテリアのメニューが楽しみというのを聞いたらシェフが喜びますよ。とても工夫して料理を作ってくださっていますからね。
-クラブのことを少し聞いても良いでしょうか。

中1のはじめからダンス部に入っていたんですけど体調の問題で一度やめていました。でも、中2の新入生歓迎会で同級生や先輩方が踊っているのを見て「私もああいうふうに踊りたいな」と思ったのがきっかけでまた入部しました。先輩たちもすごく優しいし、友達も優しくしてくれるし楽しいです。注意されることもあるけど、それはもっと自分ができることがたくさんあるということだから、そこを改善して自分の目指すところに一歩近づけると思って頑張れるし、もっと練習したい、ここまできたらやめたくないなと思って頑張っています。

-そういう考え方ができるのはすごいですね。そこにはまだ自分が成長できる余地があると思えるということですね。

皆で振りを考える時も「もっとこういうふうにしよう」と意見を出し合う場が私はすごく好きです。皆で創りあげたものを文化祭などで発表して達成感が味わえてもっと好きになっています。

-これからも続けていくんですね。
-来年度は中学最高学年になりますが、ダンス部に限らず、何か目標はありますか?

勉強面では実は中2になってからちょっとだれてしまっていて、このままではいけないと思っているので、もう一回頑張っていきたいです。
生活面では、初めてのことに挑戦していきたいです。将来、海外に長期留学したいので、今年は夏休みにあるオーストラリア語学研修に参加したいと考えています。部活では、練習をたくさんして上手に踊れるようになり、今まで以上にダンスを楽しいと思えるようになりたいです。

-夢が広がりますね! 楽しい一年になりますように。
-では最後に、後輩と受験生にメッセージをお願いします。

後輩へは、とにかく部活や行事ごとを思いっきり楽しむことが、大人になってから一番思い出になると思うし、部活も本当にやっていて良かったなと思える日が多分来るので、自分を信じてやり続けてほしいです。
受験生へは、テストや模試が毎週のようにあると思います。そういう時に緊張してしまったり不安になったりしても、それは自分が頑張ってきた証なので、自分を信じて最後まで頑張ってほしいです。

-続けることの大切さが伝わってきますね。これからも「好き」と粘り強さを大切に学校生活を楽しんでいってください。ありがとうございました!

【X先生からRさんについてのコメント】
真面目にコツコツと努力を重ねることができ、責任感があります。クラスの話し合いでも、誰もが嫌な思いにならないように意見をまとめられます。ダンスを踊ることが大好きで、部活の時間はもちろんのこと、音楽と踊るスペースがあれば、朝、休み時間、放課後といつも楽しそうに仲間たちとダンスを踊っています。
まだまだ伸び代のありそうな、これからの可能性を大きく感じる生徒です。

Vo.81 中1 Iさん
Vo.79 中3 Uさん