和洋九段女子中学校高等学校

Stories Vol.65

更新情報

2023/11/30 更新しました。

Vol.65 高2 Mさん

-インタビューを通して和洋生の成長をお伝えするStories。第65回となる今回は、高2のMさんにお話をうかがっていきたいと思います。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

-では、インタビューに入らせていただきます。Mさんは小さい頃、どんな子でしたか?

自分よりも年下の子が好きで、近所の子達と一緒に遊んでいました。

-どんな遊びをしていましたか?

ブレイブボードに乗ったり、鬼ごっこをしたりしていました。

-活発な子だったのですね。
-習いごとは何かしていましたか?

今も続けているんですけど、3歳の頃から今までピアノとバレエを習っています。

-どんな感じで習っているんですか?

私はコンクールに出るためではなくて楽しむことを重視して取り組んでいます。習いごとの友だちや先生と仲良くなって、習いごと自体を楽しんでいます。

-そうなんですね。習い始めたきっかけは何だったのですか?

まずバレエは、母の友だちが出ていた発表会を見に行って、私もやってみたいと思ったことがきっかけです。

-実際に続けてみて、どうですか?
中学受験の頃は両立するのが結構大変でした。でも私は勉強が好きではなくて、習いごとを休みたいというより塾を休みたいという気持ちの方が強かったので(笑)、習いごとをやめることはしませんでした。

-理由はどうであれ、ずっと続けられたことはよかったですよね(笑)。
-今振り返ってみていかがですか?

勉強はしっかりやっておいた方が良いなと思います。中学に入ってからも関係するので。

-確かにそうですね。
-バレエを通して学んだことはどんなことですか?

バレエは集団で踊るので、自分がいなかった時にもどんどん進んでいきます。その分、自分も頑張らないと皆に迷惑をかけてしまうので、しっかりやらなきゃと思って練習しました。活動を通じて「自分に責任を持つこと」を学べたと思います。

-なるほど、良い学びですね。
-ピアノを習い始めたきっかけは何ですか?

兄が3歳からピアノを習っていて、母の勧めもあって私もやりたいと思ったのがきっかけです。ピアノの先生とも気が合って、30分のレッスン中にはおしゃべりもあって楽しいです。

-そうなんですね。ピアノを習っていていかがですか?

2年に1回行われる発表会が去年ありました。連弾と個人で弾いたんですけど、私は連弾が好きでそちらはうまく弾けて楽しめました。でも、個人で弾く方は発表会に向けて練習するのが好きではなくて…。1ヶ月前くらいから焦り始めて1日20分は練習していたんですけど1週間前になっても前日になってもうまくいかなくて、「発表会で弾くの嫌だな」という不安がありました。
弾いている間も「早く終わって欲しいな」と思っていたんですけど、終わった後に「けっこうよかったよ、本番に強いね」と言ってもらえたのでよかったです。

-ずっと続けてきて良かったことはありますか?

さっきも言ったんですけど、「レッスンは好きだけど練習は好きじゃない」というのがあるので、途中で「やめたいな」「練習面倒くさいな」と思ったことは何度もありました。でも「我慢してもうちょっとだけ続けてみようかな」というのが重なって今まで続けてこられたので、粘り強さがついたかなと思います。

-すばらしいですね。これからも楽しみながら続けていけると良いですね。
-では次に、中学受験のことを聞いていきたいと思います。
-Mさんが中学受験をしようと考えたのはどのような流れからだったんですか?

兄が中学受験していた頃、塾に通っている姿がかっこいいなと思って、両親の勧めもあって塾に通いはじめました。でも実際に通い始めると月ごとに行われるテストでもよい結果が出なくて、宿題も多くて大変でした。でも社会だけは好きだったので頑張っていました。

-そうなんですね。
-和洋九段を受験することになったのはどういう経緯でしたか?

母のいとこが和洋九段出身で、勧められて受験しました。

-なるほど。そういうご縁があったんですね。
-では次に、入学してからのことを聞いていきたいと思います。中学に入って、小学校と違うなと感じたことはどんなことですか?

小学校でも小さなテストはあったけど、定期テストというものがなかったのでそれが一番の違いだと思います。

-どのように臨みましたか?

兄から「定期テストは大切、1番はじめのテストが肝心だよ」と言われていました。兄が定期テストに向けて頑張っている姿を見ていたのもやる気スイッチに繋がったと思います。ただ、今と比べると充分に取り組んだとは言えなくて、平均点以下の科目もありました。授業を聞くだけというのが続いていたんですけど、中1の後半から難しくなってきて、このままだとやばいなと感じ始めて…。最近は英語に力を入れています。

-Mさんの学年は中1の最後からコロナの影響を受けましたよね。どんな生活でしたか?

春休み中はずっと家にいましたけど、ゴールデンウィーク中は隣に住んでいる子とブレイブボードをして遊んだり、近所の小さい子とおままごとや鬼ごっこをしたりしていました。感染対策はしないとなと思っていましたけど、その程度でした。
あと、ずっと学校に行けなくて友だちに会えなかったので、会えた時のうれしさが大きかったです。ずっと学校に通っていると嫌だなと思うこともあるけど、行けない中で学校の大切さを知ることができました。

-そのような中で中学時代の思い出はどんなことがありますか?

中1のブリティッシュヒルズは入学したての頃に行って、たくさんお話しして友だちが作れたし、仲が深まったなと思います。
あと、中3で私たちはシンガポールには行けなかったですけど代わりに九州に行って、外国の方と大分の温泉地を巡ったり、ハウステンボスで友だちと楽しくおしゃべりしたり…。普段と違う環境で過ごしたのが思い出です。何よりホテルの部屋が2人部屋でおしゃべりするのが楽しかったですね。

-楽しい思い出ができて良かったですね。
-クラブ活動はいかがですか?

私は中1から陸上部に入っていて、週3回活動しています。中学の頃は体力もあって部活動した後にバレエに行っていましたけど、最近は体力が落ちてしまって、バレエのある日はクラブを休んで行っています。結果的に週に1回しか参加できていないのが残念です。

-どんな練習をしているのですか?

学校の近くの坂をダッシュしたり、学校の周りを1周したりします。後は筋トレ、校内の廊下や階段を使ってダッシュの練習をすることもあります。

-そうなんですね。試合にも出るんですか?

参加することはあるんですけど、最下位になることが多いです。でも、楽しむことが第一で、大会で上位になりたいというのはあまりないです。

-取り組み方は人それぞれですよね。
-さて、高校に入ってコロナの影響がだんだんと減ってきた中でターム留学もされましたよね。そのことを詳しく聞かせていただいて良いですか?

はい、私は高1の1月末から4月のはじめまでオーストラリアにある姉妹校に留学しました。私は高1の時、決して英語の成績が良かったわけではなくて、行ってからも初めのうちは友だちと話していても英語力が足りなくて聞き取れず大変でした。

-そんな中でどんな思い出がありますか?

やっぱり一番の思い出は友だちができたことです。私は日本語を、友だちは英語を教える形でアドバイスしあっていました。毎日の何気ない会話が大切な思い出です。

-3ヶ月の中には大変なこともあったのではないですか?

はい、私は別の和洋生と同じ家にステイしていたんですけど、通学時に乗っていたライトレール(路面電車)が故障で止まってしまって、どうしたらいいか困っていたところ、マンションの隣に住んでいる同じ学校に通っている子が声をかけてくれました。振り替えバスも混んでいて乗れなくて、別のバス停まで歩いて行って、何とか学校に着くことができました。

-それはとんだハプニングでした。でも、声をかけてもらえて良かったですね。
-ホストファミリーとの生活はいかがでしたか?

オーストラリアに着いた次の日から学校が始まったので、次の土日に街を案内してもらいました。カフェに入ってお茶しながら何とか会話できたんですけど、その頃はほとんどわからないので、予想しながら聞いていた感じでした。

-どれくらいで聞けたり話せたりするようになったんですか?

帰る間際になって結構スムーズに会話ができるようになってきました。日本では英語を書くことは多いですけどしゃべる機会は少ないですし、頭の中で組み立てて話すのがとても難易度が高かったです。

-そうでしょうね。

でも、クラスの友だちもバディもすごく優しくて、たくさん話しかけてくれました。姉妹校は授業ごとに教室を移動しなければならないんですけど、誰かが連れて行ってくれますし、不安ももちろんあったんですけど、友だちのおかけで気持ちが和らいだと思います。

-英語をどんなふうに身につけていったんですか?

色々な人が話しているフレーズや聞こえてきた単語を調べて、実際に使ってみました。

-そうなんですね。そのような中で何か気づいたことはありますか?

習ったことと違う表現が結構あるということです。例えば、スタバでは注文後に名前を聞かれるんですけど、その時に「What’s your name?」ではなくて「May I have your name?」と聞かれました。初めはわからなかったですけど、聞いていくうちにリスニング力も上がって、色々とスムーズになってきました。

-学びが多かったのですね。
-ターム留学を通してどのような気づきや成長がありましたか?

日本と全然違う環境下、言語も違う中で友だちと関わるのはとても大変でしたが、色々な人に親切にしてもらえて心が救われました。日本にも困っている人がたくさんいると思うのですが、私の留学生活の初日みたいだったんだなと気づいて、私がオーストラリアでしてもらったことを日本の中でしてあげたいなと思うようになりました。これからの生活の中で困っている人がいたら手伝ってあげて快適に過ごせるように、安心して過ごせるように関わっていきたいです。

-学習以外でもとてもよい気づきが得られましたね。
-では、次の質問に移りたいと思います。Mさんはサイエンスコースに在籍していますが、探究活動ではどんなことをしているのですか。

水が植物に与える影響について調べています。水には硬水、軟水の分類をはじめ色々な種類がありますけど、植物が良い状態で早く育つのはどの種類の水かについて研究しています。

-興味深いテーマですね。

元々は一人でやっていたんですけど、友だちが音が植物に与える影響というテーマで研究していて、今は一緒に「音と水が植物に与える影響」というテーマで取り組んでいます。

-なぜ水が植物に与える影響について研究しようと思ったのですか?

テーマ決めを行う際、ぱっと思いついたのがそのテーマでした。はじめはやりやすそうかなと思っていたんですけど、やり始めてみるとそんな簡単ではなかったです。

-どんなところが難しいと感じていますか?

植物が育つ過程を調べるので、あたる日光など条件を合わせないといけないところが大変です。あと、試験管で調べるにも1つだけだとたまたまそうなった可能性があって、複数で行う必要もあって、そういうところも気を遣わなければなりません。

-たしかにそうですね。

夏休みの活動では「まぐれかも…」という形になって、そこから学べたので、今二人で合体して活動する時に活かしています。

-反省を次に活かせているのが良いですね。どんな結果になるか楽しみにしていますね。

-では、最後に和洋生の後輩と受験生に向けてメッセージをお願いします。

まず、後輩に向けて。私は英語を高校になって焦ってやり始めました。そんな中でも英語を学ぶ楽しさを感じられて良かったですけど、中学の時きちんとやっていなかった分、やらなければならないことがとても多くて、基礎が固まっていないなと実感しています。中学の時から基礎的なことを大切にしてほしいと思います。中学で学んだことは高校に入ってからは関係ないということはないので。
受験生に向けては、勉強して損することはありません。今頑張っていることを積み上げていくことが大切だと思います。中学に入ってからも勉強したことが出てきます。
あと、先のことを考えてやっておくのがいいです。後になるとやることが増えていくので、自分の将来、余裕を持てるように今頑張ってください。

-まさに「先を見て齊える」ですね。大切なことだと思います。これからも将来を見据えて頑張ってください。ありがとうございました!

【X先生からMさんについてのコメント】

明るい性格で、同輩だけでなく、後輩とも親しく接しており、周りから慕われています。また、他者の意見に耳を傾け、自分を成長させようという姿勢がうかがえます。

特にターム留学を機に、英語や国際関係に興味が深まったようです。 非常に努力家な生徒なので、今後より一層の成長が期待しています。

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