-インタビューを通して和洋生の成長をお伝えするStoriesの57回目。2022年度最後となる今回は、中2のKさんからお話をうかがっていきたいと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
-では、インタビューに入っていきましょう。Mさんは小さい頃どんな子でしたか?
外で遊ぶのが好きで活発でした。家の近くにある大きな公園で幼なじみとよく遊んでいました。鬼ごっこをしたり、夏には水鉄砲で遊んだり、雪が降った時にはそりすべりをしたりしていました。でも、人と話すのは苦手で、動くのは大好き、人と関わるのは苦手なタイプでした。小学校の時は運動会の徒競走で1位になることが多かったです。でも、持久走はすごく疲れるので嫌でした…。
-そうだったんですね。他にはどんな運動が好きでしたか?
小学校では4年から6年まで週に1時間クラブがあって、そこではなわとびと卓球をしていました。なわとびは8の字をしたり、ダブルダッチをしたり…。毎回引っかかっていましたけど楽しかったです。卓球は小さい頃から祖父と一緒に公民館や体育館に行ってしていて、ラケットの持ち方や球の打ち方を教わっていたのでなじみがありました。
-試合もあったんですか?
はい。私はすぐに負けてしまって悔しかったんですけど、ラリーが長く続いた試合を「すごいな」と思いながら見ていました。
-そうなんですね。
-他にも運動をしていましたか?
習い事としては水泳と剣道です。通っていた幼稚園が水泳教室もやっていて、3歳くらいから習い始めました。終わった後に遊ぶ時間があるのも楽しくて、小6まで気分転換として習っていました。
剣道も3歳くらいから習い始めて、今でも習っています。幼なじみがキッズクラスに通っていて私も体験で行ってみたらすごく楽しくて、習い始めました。幼稚園の頃は素振りなどの基礎的なことをしたり、遊びのようなことをしていました。終わった後にお菓子を食べるのも楽しかったです。好きになったのは小1からで、防具をつけて袴をはいて本格的になってきた頃です。
-剣道はどんなところが楽しいんですか?
お互いに集中して1本取り合う緊張感が好きです。あと、試合が始まると大声を出さなければいけなくて、声を通じて思いっきり自分の気合いをぶつけられるのがすっきりします。私は声を出すのが好きなので開放感もあります。
-私は見たことしかありませんが、始まる瞬間の爽快感なんですかね。自分の内にあるものを解き放つというか…。
そんな感じです。ずっと習ってきて、礼儀作法が身についたのもよかったです。先生方にしっかり挨拶をするだとか、面ひもを先輩に直してもらったら先輩にお礼をきちんと伝えるとか…。
-なるほど。確かに大切なことですね。
今でも先生に指摘されることはたくさんあるんですけど、先生や先輩がわかりやすく優しく説明してくれるので、そこを意識しながら克服しようとしています。苦手なことを直していくのは簡単なことではないですけど頑張っています。段審査もあって、2段に合格しました。筆記と木刀を使った型の稽古、基本である面打ちや切り返しなどたくさん種類があって大変です。
-すばらしいですね。継続する原動力になっているものは何ですか?
剣道自体が粘り強くやらないとすぐに負けてしまうものなので、習っている中で自然と身についていると思います。絶対一本取りたいという強い気持ちやここは譲れないという感覚が身について、原動力になっているのかもしれません。
-なるほど。そういうことなんですね。Kさんの土台となっている大きな部分が剣道によって作り上げられているのでしょう。
-運動以外も何か習っていますか?
小さい頃からドラマクラス(表現教育)というものに通っています。自分が思ったことや感じたことなどを体や言葉で表現するところです。そのレッスン中には、いつもの自分から開放されて、感情を思うように出せるので、すごく楽しいです。
-珍しい習いごとですね。自分の感情を出せるというところが魅力的だと感じました。
-では次に、受験のことについて聞いていきましょう。和洋九段を受験することになったのはどのような流れでしたか?
私は女子校に行きたいなと思っていた中、母が勧めてくれました。和洋九段はPBLやSDGsなど新しい教育を積極的に取り入れているので、子供の個性を伸ばし、大事にしてくれる学校だと思って勧めてくれたそうです。
-色々調べてくださったのでしょうね。ありがたいです。
-では次に、入学した後のことについて聞いていきましょう。入学してからの思い出はありますか?
私は人と群れるのが苦手で、あまり積極的な方ではありません。だから今考えると中1の頃はクラスメイトとあまり話さなかったなと思います。おとなしくしていたいな、一人でいたいなというのが強かったです。でも居心地は悪くなかったんです。
-そういう状態でもクラスに溶け込んでいるのがいいですね。2年生になって変化はありますか?
1年生の冬にバレーボール部に入って、話す機会が増えてきました。
-そうなんですね。冬になってから入ったのはなぜでしょう?
中1は5月から6月に入部する人が多いですけど、私はその時期に入りませんでした。そろそろ入らないとな、と思ってバドミントン部の見学に行った時、体育館の反対側でバレーボール部が活動していて、楽しそうだなと思って別の日に体験に行きました。もう一人入れば中学1年生大会に出られるということもあって、誘われたのも理由の一つです。
和洋では球技大会でバレーボールをしますけど、中1の時はコロナの影響でなくなってしまいましたが、今年は開催されたので、バレーボール部に入っていた私はクラスのみんなに体育の授業で練習していた時や試合の時にすごい頼ってもらえたのが、一番印象に残っています。球技大会では、クラスのみんなが大きな声援をしてくれたのですごく嬉しかったです。それまであまり話したことのないクラスメイトとも話すことができました。
-バレーボールがきっかけとなったんですね。実際にバレー部に入っていかがですか?
この間和洋を卒業した先輩方がオーバーパス、アンダーパスの仕方を丁寧に教えてくださいました。私は今セッターをしているので、トスをうまく上げられるように練習中です。今はネットから離れてしまったり、アンテナの向こうにボールが流れてしまうことがあるので、安定させるのが目標です。
-バレーでも目標をしっかり立てて頑張っているのですね。すばらしいです。
-和洋に入ってから自分が成長したな、と感じるのはどんなことですか?
勉強に対する姿勢だと思います。小学校の時は勉強をやりたくなくて、面倒だなと思っていたので宿題をやる程度でとにかくその場しのぎでした。でも、中学受験を経て苦手なところもちゃんと勉強しなきゃということが習慣になって、明日は小テストもあるし勉強しておこうといった感じに自主的になっていったと思います。3学期には英語検定、漢字検定、数学検定の3つが立て続けにあって、私は検定が将来にも役立つと思ったので3つともチャレンジしました。あれこれやらなきゃいけないことがあってすごくストレスもたまったんですけど母が支えてくれてやりきることができました。
-どんな感じで支えてくださったんですか?
私がストレスがたまってイライラして話していたことをそっと聞いてくれました。ありがたかったし、そのおかげもあって全部に合格することができました。
-ご家族の支えがあって頑張り切れたのですね。すばらしいです。
-これまで幼少時からのことを話してみて気づいたことはありますか?
小学校の時と今とでは授業の仕方がずいぶん違うなということです。ホワイトボードにプロジェクターでスライドを映して授業が行われることがほとんどで、グループワークも多くて自分の考えを述べることも増えて、他にも日本文化を学んだりSDGsに関することをしたりと、教科以外の特別講習が多くなりました。あとは勉強が習慣になったのも変わったところです。中学では定期テストもあるので計画的に勉強を行うようになりました。
-なるほど、それは大きな変化ですね。これからも頑張ってください!
-では最後に後輩と受験生に向けてメッセージをお願いします。
後輩も受験生も同じメッセージになってしまうのですが、生活していると色々なことがあって、イライラすることもあると思うんですけど、自分がこうしたいと思うこと、自分が譲れないなと思うこと、絶対にこれはやりきりたいと思うことに対しては全力で諦めずに取り組んでほしいです。
-Kさんの成長を支えている強い気持ちが表れたメッセージですね。これからも粘り強く、そして一つずつ着実に頑張って活躍してください。ありがとうございました!
【X先生からKさんについてのコメント】
誠実さを絵に書いたような人物で、謙虚で素直、本当に真面目な生徒です。友人に対しても丁寧に接するため、信頼も厚いです。また、お茶目で照れ屋さんの一面もあって、周囲を和ませてくれます。
周囲に流されることなく目の前のことに集中し、自分を見失わない強さがあります。「質問力」に長け、分からないことや問題点をその場で解決して、後回しにはしません。
今年は、学業・クラブ活動・人間関係など様々な事柄に関して大躍進を遂げた一年でした。
肩の力を抜ける余裕が生まれることで視野が広がり、これまで以上に飛躍することを期待しています。
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