和洋九段女子中学校高等学校

Stories Vol.4

Vol.4 中3 Yさん

-Storiesも第4回を迎えました。今回から中学生ですね。中3のYさんです。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

-では、はじめにいつもの質問からいきましょう。Yさんはどんな小学校生活を送っていましたか?

小学校では代表委員というのを務めていて、色々な提案をしていました。小6では立候補して代表委員長になったので、とても積極的でした。その頃の意識が今の学級委員としての活動にも活かせているかな、と思います。

-そうなんですね。学校以外ではどのようなことをしていたんですか?

家ではあまりゲームなどで遊ぶことはなかったんですけど、私は昔から音楽が好きで、特に歌うことがとても好きでした。小学校では有志で集まるコーラス部に所属していて、区の発表会にも出たりして、とても楽しかったです。
あとは、3歳から週に1回クラッシックバレエを習っていて、友だちと一緒に踊ったり発表会に出たりしたのが楽しかったです。小4からは塾に通いはじめて忙しくなったこともあって、バレエは小5でやめてしまいました。トゥシューズを履ける直前だったので、今考えるともう少し続けておけば良かったかな、と思っています。

-そうなんですか。以前取材した先輩も、コーラスやクラッシックバレエをしていた方の話を伺ったのでとても驚きました(笑)
-和洋九段を受験したのはどのような経緯があったんですか?

私は思考力入試を受験して入学しました。入試の直前に父が和洋九段のことを見つけてくれて、英語教育の内容がよさそうで説明会に参加しました。そこでは入試直前に勉強会を開いてくださり、校長先生も担当してくれました。説明会には両親と参加したんですけど、先生がやさしくて学校の雰囲気がいいなぁと思って受験することにしました。

-最後の入試に向けた勉強会に参加されたんですね。これもすてきなご縁ですね。
-和洋に入学してすぐの頃はどんなだったか覚えていますか?

入ってすぐは違う学校から来た人たち同士なので、とても緊張したのを覚えています。慣れるまでには少し時間がかかったように感じます。

-そうなんですね。Yさんはグローバルクラスですよね。英語は小学校の頃から習っていたんですか?

はい。英語の塾に通っていたわけではないんですけど、以前高校で英語の先生をしていて、今は大学で英文学の教授をしている祖父から、週に1回、弟とか妹と一緒に教えてもらっていました。ちなみに私は小1から習っていました。

-すごいですね。どんなことを教わっていたんですか?

今考えるとその当時はよくわからない言葉もたくさん出てきて大変な時もあったんですけど、今はとても助かっています。

-グローバルクラスが最適だったというわけですね。そこまで本格的に勉強していて、もう一度基礎からゆっくり勉強するのはもったいないですもんね。
-小学校の頃から英検は受けていたんですか?

小学校の頃は受けていなくて、和洋に入ってから受け始めました。祖父から教わっていたので、英検用の授業で少し対策をすることで合格できました。中2の時に準2級まで取っていて次は2級に挑戦します。

-新型コロナの影響もある中で、中2で準2級を取っているのはかなり進んでいますね。すばらしいです。
-そこまで本格的に勉強していると、インターメディエイトの授業がはじめ物足りなかったということはないですか?

いえ。教科書が全部英語でしたし、物足りなくはなくってとてもやりがいがありました。授業ではネイティブの先生もいるし、日本語を話せる先生もいるので、安心感があります。

-アドバンスクラスの授業はどうですか?

中には英語をペラペラに話せる子もいるので、そういう意味では私もまだまだだな、と思います。大学入試でも大切になってくるので、今年度中に英語検定の2級は取って、高校生になったら準1級にも挑戦したいです。

-高校の目標もあるんですね。高校生になったらやりたいことはあるんですか?

コロナの影響があるので、できるかわりませんが、もし可能ならオーストラリアの姉妹校に留学してみたいです。親に相談した時も「行けるといいね」と後押ししてくれています。

-コロナが落ち着いて行けるようになるといいですね。楽しみにしていてください。
-私もオーストラリアの姉妹校に2回訪問していますけど、生徒の皆さんも先生方もとてもフレンドリーでのんびりしていて、明るくて。和洋生と合う方たちだと思いますよ。もし行けることになったらよい経験をたくさんしてきてくださいね!
-ネイティブの先生とはよく話をするんですか?

日常生活の中では挨拶程度です。ただ、英語の授業では質問されたことに対して英語で答えられるように考えてしゃべってみるということはよくあります。

-中1の5月に行ったブリティッシュヒルズでの思い出はありますか?

それまではあまり関わることのなかったB組やC組の人と仲良くなれたのが良かったです。アクティビティはクラスのグループで行うことが多かったんですけど、合間の時間に「友だちの友だち」を紹介してもらって仲良くなりました。

-そういうのも旅行の楽しみですよね。内容で思い出に残っているものはありますか?

工作とか料理とか、日本では美術とか家庭科に当てはまる授業を英語で行っておもしろかったです。学校でもあったらいいと思います。

-教科の枠を超えたコラボ授業、おもしろそうですね。ぜひやりましょう。
-クラブ活動は何か入っているんですか?

今やっているのは、中1の冬に友人から誘われて入った茶道部です。入部してからそれまで以上に友だちの輪が広がって、入って良かったな、と思います。
先輩たちから教えてもらえますし、コーチの先生からは1人ずつ、かなり本格的にお手前の作法を教えてもらえます。細かい動作が決まっているんですけど、それをきちんと学べて充実しています。心に残っているのは、「動作と動作の間に間(ま)(『ため』)を作る、ということです。なぜこのような動作を?というのもあるんですけど、一つ一つに意味があるんだろうな、と興味がわいているので、調べてみたいと思います。あと、先輩たちや同学年と休憩中におしゃべりするのも楽しいです。学年をまたがって出る話題は先生の話が多くて、すごく盛り上がります(笑)

-中2の秋には5月に実施予定だったグローバル遠足(GEP Global ExperienceProject)をオンラインで行いましたね。どちらを取材したんですか?

私たちはJCBにお話を伺いました。その時の取材を元に自分たちで何ができるか考えてまとめ、寄付型のデビットカードを購買部に導入することを提案しました。講堂発表の時には校長先生も見てくださっている中で発表できたので、私たちなりのよい案が導き出せたことがとても大きな達成感というか満足感に繋がりました。

-達成感や満足感が得られたのはとても良い経験になりましたね。購買部でも便利に買い物ができるのが良いと思います。実現するといいですね。
-コロナ禍でオンライン授業が行われましたけど、どのように過ごしていましたか?

私の弟や妹も、小学校の時の友人も公立に通っている人は大変だったみたいです。大量に教材が送られてきて、先生に教えてもらうこともなくやっておきなさい、という感じだったようです。でも和洋では早くからオンライン授業が行われていたので、遅れてしまったという感じがしませんでした。
ただ、私は妹や弟がいたので、オンライン授業を落ち着いて受けられないこともあって、困る時もありました。でも、それを理由に成績が落ちるのは嫌だったので頑張ろうということを意識していました。

-置かれた環境のマイナスをそのままにせず、プラスにしようと心がけたのがすばらしいですね。6月から対面の授業も再開されてオンラインと両方の生活になりましたけど、その中で何か感じたことはありますか?

久々に学校に通うようになって気づいたのですが、学校に来ると切り替わる感じがしました。学校のモードになってより集中できました。あと、オンラインの時には気づかなかったんですけど、対面になってすごくおもしろい先生がいて「楽しい授業だな」と感じられるようになりました。

-中学の最上級生として頑張りたいことはありますか?

数学があまり得意ではなくて1、2年生の内容も忘れているところがあるので、高校生になる前に復習して克服してから高校生になりたいです。

-自分の弱みを自覚しているのが良いと思います。「弱みを自覚すること」それはもはや強みとも言えますね。実行することで本当の強みになりますので、ぜひ取り組んでください。
-今までのインタビューを振り返って感じることはありますか?

小学校の頃はピアノもやっていたんですけど中途半端でやめてしまって、バレエも勉強も自分の中では中途半端だったな、と後悔しているところがありました。和洋での生活では後から振り返って後悔することはしたくないな、と思って中1からは勉強も理解するまで時間をかけて取り組んで、諦めないようにしています。今考えると受験勉強の時はなんとなく勉強していたので、それが変わったな、と思います。

-中1から気持ちを切り替えてやり始めることができることを、この記事を読んでくださっている受験生にも感じてもらえると嬉しいですね。自分の取り組みが成長に繋がっているな、という実感はあるんですか?

小学校の頃、塾に通っている時はいつも成績が振るわなくて、成績上位者の紙が毎週配られても載ることはなかったんですけど、途中から頑張っても無理だよな、と諦めていたと思います。その時の反省を活かして、中学は最初からやっていこうと思っていました。中学に入ってからは、ちゃんと勉強すればちゃんと成果は出るんだ、ということを実感しています。

-小学校時代の大変だった思い出をバネにして、プラスに転じて努力し続けているYさんはすてきだと思います。相当な覚悟が必要だったんでしょうね。
-中高一貫校で学ぶ良さを感じることはありますか?

やはり高校受験がないことが一番の良さだと思います。小学校時代の友人は今、高校受験のことで頭がいっぱいみたいです。高校進学のことを気にせずに、「英検を頑張ろう」という目標を立てて勉強したり、高校に入ったら留学しようと考えられたりするのは6年間じっくり学べるからだと思います。

-中学校の最上級生として、中学生の後輩に向けて伝えたいことはありますか?

自分で感じていることは、「一生懸命やったことは成果を感じられる」ということです。日々の積み重ねを大事にしよう、コツコツやることが大事だよ、と伝えたいです。成果が出るまで粘り強く頑張ってほしいです。

-では最後に来年和洋に入学してくるかもしれない受験生にエールを送ってください!

和洋は雰囲気が温かくて、親身な先生が多いのがイチオシポイントです。待っているのでぜひ入学してください!

【X先生からのYさんについてのコメント】
Yさんは学校の勉強だけでなく、興味のある洋書にチャレンジするなど、何事に対しても妥協せずに目標を決めて頑張れる有言実行の努力家です!
自分を持っていてとても芯の強い生徒です。色々なタイプの友人がいる中で、それぞれに合った対応ができる柔軟性も持っていますね。

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