和洋九段女子中学校高等学校

Stories Vol.16

Vol.16 中1 Rさん

-生徒の成長をインタビュー形式でお伝えするStories 第16回になります。今回から中学1年生のインタビューが始まります。Rさんにお話を聞いていきたいと思います。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

-今回もRさんが小学校時代に一番思い出に残っていることから聞いてみたいと思います。

小6の時はコロナで色々な行事が中止になって、6年生限定の「お別れの会」も中止になってしまいました。その代わりに6年生が企画して先生たちへの「感謝感激の会」というのを行いました。小1から小6までを振り返る劇をして、それがとても思い出に残りました。

-その会でRさんは何か行ったんですか?

はい。司会が5人いたんですけどそれに立候補して、しめの言葉を言いました。

-立候補するなんて積極的ですね。以前からそういうタイプだったんですか?

いえ、私は小さい時から代表とか目立つことはやりたくなかったんです。友だちと遊んでいたかったので遅くまで学校に残って話し合いをするのも嫌で、何より責任を負うのが負担でした。人に見られると緊張しちゃいますし、人前に立つのは好きではなかったです。授業中に手を挙げることもあまりなかったですし…。

-そんな中、なぜ立候補できたんでしょう?

そうですね。小学校で最後なので、やってみようかなと思ったんです。私は気が変わるのが早いので、「やってみようかな」と思ってからその気になって勢いでやった感じです。結果として自分の中で変わり目になったな、と感じています。

-やってみていかがでしたか?

すごく緊張しましたし、練習では失敗もたくさんしました。最後の方は感動してめちゃめちゃ泣いてました。先生たちも泣いてて、それにつられちゃいました!

-すてきな思い出ができましたね。
-普段はどんなことをして過ごしていたんですか?

低学年の頃は放課後、仲の良い友だちとよく一輪車の練習をしていました。バランスを取れるようになるまでは大変ですけど慣れれば簡単で、一緒に手をつないで回る「メリーゴーランド」という技ができるようになるまで何度も取り組んだのを覚えています。学年が上がるとクラスの大人数で鬼ごっこをしていることが多かったです。

-一輪車に乗れるなんてすごいですね。運動神経がいいのではないですか?

いや~、球技はとても苦手です。水泳は小さい頃から習っていたのでできます。

-いつ頃から習っていたんですか?

はい。幼稚園の年中くらいから小6の12月まで習っていました。スイミングクラブで水に顔をつけるところから習い始めて、今は一応4種類全部泳げます。今も水泳が好きで、速くなることも嬉しいけどいつまでも泳いでいたい、という思いの方が強いです。和洋に入っても水泳部に入りました。

-水泳部は部活動のたびにたくさん泳いでいますけど、疲れますよね?

そうですね。昨日※は1キロくらい泳ぎました。(※注:この取材は夏休み中に行いました)あまり練習できる機会が多くないし、ずっと家にいたから体力も落ちていて、とても疲れました。今でもスクールに通っている子もいてとても速いので、皆が泳いでいる波に私も乗っていけるようにしたいと思います。

-体力を付けつつ、技術も高めていけるといいですね。
-水泳以外にも習い事はしていたんですか?

色々習っていましたけど、長続きしませんでした。私が飽きっぽいところがあるのと、怖い先生が多くて…。

-水泳は違ったんですか?

水泳はコーチがとても優しかったですし、友だちもたくさんできました。一緒に頑張れたから長続きしたのかなと思います。

-楽しく学べるのが長続きのポイントですね。
-受験をしようと思ったのは何がきっかけだったんですか?

中学に入ったら水泳部に入ろうと思っていたんですけど、地元の中学に水泳部がなくて、私立でプールがある学校を選びました。

-温水プールなら一年中泳げますもんね。

はい。校舎見学をすることが何回かあったんですけど、プールは何回も見学させてもらいました。自分が通っていた小学校が古かったせいかあまりきれいではなかったので、カフェテリアとか、プール以外の校舎もすごくきれいだな、と思いました。あとは、見学している時にすれ違った先輩方が挨拶をしてくれて、とても嬉しかったです。

-和洋九段のイベントで何か印象に残っていることはありますか?

はい。プレテストに参加した時が一番記憶に残っています。勉強があまり好きじゃなくて、12月の頃はまだ完成にはほど遠い状態でした。だから全然わからなくて…、とても不安な気持ちになりました。入試直前の1月に入ってから、それまで通っていた塾をやめて、個別指導の塾に入って、間違えたところを重点的に教えてもらうようになって実力が伸びたな、と感じています。自習スペースもあって、過去問を解いてわからないところを教えてもらっていました。

-和洋九段に合格した時はどうでしたか?

私はパソコンで見たんですけど、嬉しくって叫んでいました!お祝いに家族でお寿司を食べに行きました(笑)。

-コロナ禍で大変な中での受験でしたから、喜びもひとしおだったのでしょうね。
-では、和洋九段に入学した後のことを聞いていきましょうか。まず入学式はどうでしたか?

入学式当日、教室に集まった時に後ろの席の子から話しかけてもらったのを覚えています。私も話しかけようかな、と迷っていた時に話しかけてもらったので、とても嬉しかったです。それがきっかけで仲良しになりました。

-当日は緊張していたでしょうから、嬉しかったでしょうね。
-入学してからも積極的に色々なところで活躍しているようですけど、具体的にお話ししてもらえますか?

はい。うちの学年はカンボジア支援を行っているNGOの学生さんからカンボジアの現状などを聞く機会がありました。
私は今、学級委員をしているんですけど、学級委員会でカンボジアに学用品などを送ろうということになりました。そこで中2や中3の先輩たちにも協力をお願いすることにしたんですけど、私は先輩たちに協力を依頼する「カンボジア隊長」をすることになりました。
どういうふうに伝えるかをPBLで話し合って、その準備のためのプレゼン資料作りが私にとってはかなり大変でした。私は機械が苦手で、スライド作りも苦労しました。長過ぎても伝わらないですし、うまくまとめるのが難しかったです。でも色々とKeynoteで作っていくうちにいつの間にか慣れていました。私は「カンボジアの歴史」についてのスライドを作ったんですけど、それぞれが別のものを担当して、プレゼン資料を完成させました。

-前回も同じようなお話がありましたけど、必要に迫られてやり方を身につけて、できることが増えていくとともに「こんな風にしたらよいのでは?」というアイデアも出てくるようになるんでしょうね。
-先輩方の前で発表した時はどうでしたか?

私は中3のクラスに行って発表したんですけど、知らない人ばかりですごく緊張しました。でもカンボジアで過去起こったこととか、そのような中でも今、子供たちは一生懸命生きていることとか、思いは伝えられたんじゃないかなと思います。

-呼びかけの結果はどうだったんですか?

皆さんの協力でたくさん集まりました。予想以上の数で仕分けが結構大変でしたけど、やりがいがありました。集めるものも現地のことを知らないといらないものを送ってしまうので、それもふまえて呼びかけました。カンボジアではシャーペンとか消しゴムとかを使う習慣があまりないそうなので、インクが多く残っているボールペンを送るとか、小学生用の着なくなった洋服を送るんですけど、暑い地域なので送るのは夏服だけとか。あとは電池を必要とする遊び道具はダメで、ボールとかなわとびとかすぐに使えるものにするとか、色々あります。

-確かに想像力を働かせて、本当に必要なものは何か?と考えることが大切ですね。
-クラスの方でも文化祭に向けて取り組んでいるんですよね?

はい。今年はクラスごとにアジアのどこかの国について調べてみようということになっていて、私たちのクラスはブータンを調べることになりました。以前ブータンに滞在していた方を知っている和洋の先生がいて、オンラインでその方からクラス全員がお話を聞いたり、質問をしたり、という時間を試験休み中に行いました。夏休み中にもオンラインで話し合いを行って、9月からオンライン授業が行われることになったので、クラスTシャツのことを話し合ったり、グループごとに担当が決まっているので、ブレイクアウトで分かれて話し合いを行ったりしました。

-グループはどんな風に分かれているんですか?

オンライン文化祭になるので、朝のニュース番組仕立てにしていて、ドラマ、ダンス、CMとかファッションショーとか、色々な形で幸せの国ブータンの魅力を伝える構成になっています。

-おもしろそうですね。ぜひ見たいと思います。楽しみにしています。
-和洋に入学して約半年経ちましたけど、これから頑張っていきたいことはありますか?

私は体育が苦手なので、バレーボールとかどんなスポーツも頑張っていきたいです。あと、情報でタイピングを習っているんですけどまだ遅いので、ブラインドタッチを身につけていきたいです。

-勉強以外についてはどうですか?

今までまとめる役というのをやっていなかったのでまだ苦手なんですけど、みんなの意見をまとめてよいものを作っていけるように頑張りたいなと思います。

-今までインタビューを受けてみて、何か気づいたことはありますか?

小学校の時より積極的になったなと思います。小学生の時は授業中もたまに手を挙げるくらいで、答えがわかっていても「間違えたくない」という思いが強くて手を挙げないことが多かったんです。でも今は間違っていてもいいんだな、と思えるようになって手を挙げられていると思います。

-なぜそのような変化が生まれたのでしょう?

小学生の時は間違うとからかわれるんじゃないか、というのがあったんですけど、和洋では先生が「それもあるね」と肯定してくれるのが安心できて、嬉しい気持ちが強くて間違えても大丈夫と思えるのかなと思います。

-安心できる場があるのはよいことですね。
-では、最後に受験生に向けてメッセージをお願いします!

勉強がいやな時、成績が上がらない時もあると思うけど、コツコツ続けていれば必ず努力は報われるので、頑張ってください!みんなが和洋九段に入学してくるのを待っています!

-Rさんのように和洋で前向きに頑張ってくれる人が増えていくといいですね。ありがとうございました!

【X先生からのRさんについてのコメント】
入学式当日、Rさんは緊張しながらも瞳はキラキラと輝き、期待に胸をふくらませたワクワク感がにじみでていました。
和洋での生活も半年が経ちますが、何事にも積極的に挑戦し、中学校生活を楽しそうに送っています。公平な立場で物事を考えることができますし、お茶目な面もあるので、級友からの信望もとても厚いです。

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