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卒業生からの
メッセージ

Message

和洋九段を巣立ったあとも、大きな世界へ羽ばたこうと学びつづける卒業生。
その姿はまさしく
「先を見て齊える」を体現しています。

和洋九段で身についたことは
遠慮のいらないチャレンジ精神です

2022年度卒業
北里大学獣医学部動物資源科学科 2年

 母も姉も女子校ということもあり、私も自然と女子校志向になっていました。ちょうど中学受験をするタイミングで『サイエンスコース』ができることを知り、理系科目が得意な私は迷わず和洋九段に決めました。みんなおとなしいのかなと思って入学したら、まったくそんなことはなく、女の子だけでなんでもやり遂げる日常はパワフルでした。中2からずっとクラス代表委員を任され、学校行事にも全力で関わりました。中高合同で活動するバレーボール部では部長を務め、大会に向けて練習メニューを考えたり、後輩の悩みを聞いてあげたりしていた日々も懐かしいです。
 もともと理系志望でしたが、アスリートの食事や食材といった「食」に対する興味が強く、家畜動物のことを研究してみたいと思い具体的に進路を絞りはじめました。総合型選抜で必要になる自己推薦文の執筆には苦労しましたが、国語科でもあるバレーボール部の顧問の先生に指導をお願いしたところ、「あなたは〇〇も頑張っているのだからそれも書くといいよ」と、予期せぬアドバイスをいくつもいただいたのには驚きました。“こんなにも私のことを見てくれているのか”と思うと本当にありがたく、必ず吉報を届けたいとの想いで受験に臨みました。希望通りの学部・学科に進むことができ、新年度からは青森での牧場研修も始まります。
 振り返ってみると和洋九段で身についたことは「チャレンジ精神」です。何でも挑戦していいんだと思うようになったのは、紛れもなく和洋九段での経験があったからです。大学ではさらなる向上を期してまたバレーボール部に入り、新たに学園祭実行委員にも立候補するなど、今も挑戦を続ける日々です。

見えないところで苦しむ人々を
支援できるそんな人材になりたいです

2022年度卒業
青山学院大学法学部ヒューマンライツ学科 2年

 SDGsの学びをきっかけに、カンボジアなどの開発途上国を支援する団体について調べたことがありました。そこで知ったのが公益財団法人CIESF(シーセフ)でした。当時、中2の私たちはシーセフを訪問して初めて、カンボジアの子どもたちが独裁者によって教育機会を奪われていた現実を知ったのです。何不自由なく日本で暮らしている私たちには、まったく想像もできないような悲惨な歴史がそこにありました。何かできることはないかと『team ami』(初代)のメンバーで模索するなか、シーセフと飲料メーカーがコラボした寄付機能付き自動販売機があることを知り、その自販機を校内に設置すれば、カンボジアの子どもたちを救う“ 和洋九段初の試み”になると考えました。私たちはすぐさまそれを先生方に提案し、やがてその想いは実現に至りました。
 進路を考える際、再度SDGsの視点に立ってみようと思い立ち、選んだ先がヒューマンライツ(=人権)でした。そんな想いを先生方は親身になって受け止めてくれ、学校推薦型選抜に欠かせない課題添削などを中心に、徹底指導してくださいました。その話を大学の友人たちにすると、「それって手厚いね」とよく言われます。先生方との距離が近い和洋九段で本当に良かったと感謝しています。
 大学の授業でドキュメンタリー映画を観る機会が多々あります。社会や世界のことを“それなりに知っている”と、ちょっと過信していたことを反省しながら、今はまだ知らないことばかりという現実を謙虚に受け止めるようにしています。将来は過労死や虐待など、見えないところで苦しんでいる人たちに向けて支援ができるような、そんな人になりたいです。

弁護士である両親に憧れて今
法曹への道を歩み始めています

2022年度卒業
早稲田大学法学部 2年

 中国の小学校に5年生まで通い、日本の小学校を経て中学受験しました。中国で英語を学んでいた私は、その感覚を取り戻したいと考えるようになり、英語教育に力を入れている和洋九段に進学しました。入学後、さらなる英語力強化のために英語部に入ったのですが、実は“ミュージカルに力を入れている英語部”という、想定外の活動がありました。最初は諦めようと思いましたが、ロールモデルになる先輩が数多くいたので思い直し、気がつけば中高6年間夢中になっていました。今では、あの頃ミュージカルで汗を流したことを誇りに思っています。
 学習面では、中学からのPBL 型授業にものすごく感謝しています。グループに分かれてディスカッションする機会が頻繁にあり、自分の意見をプレゼンで発信するという訓練を重ねたおかげで、スピーキング力がかなり鍛えられた実感が私にあるからです。大学でもプレゼンの機会が数多くありますが、ここぞとばかりに私は前に出ていきます。
 そんな私は今、法曹をめざして法学部で学んでいます。両親揃って弁護士という家庭環境の中で育ったこともあり、幼い頃から法律系のドラマを観ることが好きでした。弁護士という職業柄、父も母も仕事と共に生活しているような多忙な日々を送っていますが、どんな時でもクライアントのために全力で仕事をする真摯な姿は今も変わることなく、ずっと私の憧れであり続けています。昨年秋には法曹志望者を対象にした法曹コースに登録し、司法試験合格に向けた本格的な勉強を始めました。学友たちと切磋琢磨しながら、憧れを現実のものとするための努力を惜しまず成長していきたいです。

人見知りでおとなしかった私が
積極的な人間に成長しました

2022年度卒業
東洋大学国際観光学部国際観光学科 2年

 中学受験時から女子校志望でした。人見知りだった私に適しているのはここかなと、そんなひらめきで出合ったのが和洋九段です。入学後も相変わらずおとなしかった私でしたが、中1の2学期になぜか学級委員に選ばれ、戸惑う私の背中を「やってごらん」と、そっと押してくれたのがその時の担任でした。不思議なものでそれからの私は高3までずっと学級委員を務め、特に高校の3年間は学級委員長を任されるまでになりました。写真部でも3年間、みんなをまとめる部長として頑張りました。活動は中高一緒なので、中学生に勉強を教えたり、時には高校に上がるタイミングで進路相談に乗ってあげたりと、なんだか入学前の私には想像できない世界がそこにありました。「何かあったらいつでも話を聞くよ」と、そんなふうに高校に送り出してくれた担任の言葉があったからこそ、積極的な人間に成長できたのではないかと思っています。そんな私は大学進学に際して、総合型選抜での受験を考えるようになっていました。何のためにその学部に行きたいのか、その理由を自分自身でしっかりと見つめてみたかったからです。とはいっても自己推薦書は思った以上に難しいものでした。高校の担任の的確なアドバイスや、きめ細かな添削指導がなければ乗り越えることができなかったと思います。ただおかげで充実した6年間を振り返ることができ、何よりも“なりたい自分”がより明確になったことが嬉しかったです。私の目標はホテルマンとして働くことです。いよいよ秋からはホテルでのインターンシップも始まります。台湾への留学も視野に入れながら、目標達成に全力を尽くします。