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Stories

Vol.76 中1 Aさん

-インタビューを通して生徒の成長をお伝えするStories。76回目となる今回は、今年度初めての中学1年生の登場となります。Aさんからお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

-では、早速インタビューに入っていきましょう。Aさんは小さい頃どんな子でしたか?

私は4歳離れた姉がいるんですけど、一緒に歌を歌ったりピアノを弾いたり、お絵かきしたりしていました。

-家の中ですることが多いように感じますが、そういう過ごし方が多かったですか?

そうですね。中でも特に好きだったのは絵を描くことです。かわいい動物だったりかわいい人のイラストを描くのが好きで、それは今でも変わりません。

-絵を描くことのどんなところが好きなんですか?

書いているうちにどんどん上手くなってる感じがします。自分が成長している感じがするし、自分らしさが出るところも好きです。私はほんわかした感じの絵が好きで、それは私が人に優しかったり(笑)ガツガツしていなかったりおとなしめだったりするのが絵に表れていると思います。

-なるほど、そういうところにも性格って表れるんですね。
-他にはありますか?

私は恥ずかしがり屋で初対面ではあまり話すのが得意ではありません。でも、人と違うことをしてみたいという気持ちはあります。

-おもしろいですね。その気持ちはどんなところから生まれたのでしょう?

小さい頃に習い事を始めて、だんだんと鍛え上げられてきたみたいな感じです。色々と習いごとはしていたんですけど、その中では4歳から8年間習っていたピアノが1番好きで、特に発表会で弾き終わった後に拍手をもらったり「上手だったよ」と言ってもらえたりするのが嬉しくて頑張っています。

-発表の場での成功体験というのは大きいですね。
-ピアノを通して成長できたところは人前に立つことに対する成功体験以外に何かありますか?

音楽的な知識も色々と知れて、小学校の時は授業で役に立ちましたし、小学校で合唱発表会や卒業式での伴奏をし、演奏し終えた時、友だちから「すごいね!」と言われたのがすごく嬉しかったです。そのおかげでまたどんどんやろうという気持ちが芽生えてきました。

-ピアノを通して成功体験を得られたというのが自信に繋がったのでしょうね。すばらしいことです。
-今、絵を描くこととピアノを弾くことという二つの「好き」が語られましたが、その「好き」に違いはありますか?

絵の方は、家の中で一人で趣味として描いていること自体が好きで、ピアノの方は皆の前で発表するのが好きです。周りから褒めてもらうのが好きなのかなと思います。

-なるほど、内面で感じる喜びと外に出して認めてもらえる喜びという違いがあるのですね。ありがとうござます。
-では次に、受験のことを聞いていこうと思います。
-Aさんが中学受験をすることになったのはどういう経緯ですか?

仲の良い友だちもいるし、元々は近くの公立に行こうと思っていたんですけど、小学6年の夏ぐらいみんなと違うことをしたいなと思うようになって受験を決めました。あとは、姉も中学受験をしていたというのもありました。

-比較的遅めの選択だったんですね。
-受験校を決める際に和洋九段を選んだのはどういう流れがありましたか?

受験を決めてからはいくつか合同説明会に行きました。その中で和洋九段女子中学と出会ったのですが、ブースの前を会釈して通り過ぎようとした時に「この方が校長先生ですよ」と言われたのでビックリしてご挨拶しました。それから学校の説明もしてもらいました。先生方はニコニコ笑顔でとても印象が良かったのを覚えています。あと、通うなら女子校が良いなと思っていて、いくつか見学する中で、雰囲気が1番良かった和洋を受験しました。あとは制服がかわいかったというのもあります。

-確かに制服をポイントにあげる人は多いですね。
-入試イベントには参加しましたか?

はい、入試対策勉強会に参加しました。色々と入試のポイントを教えてもらいました。

-なるほど、受験する人はよく参加するイベントですね。ありがとうございます。
-受験を経て和洋九段に入学したわけですが、次に入学後のことを聞いていきましょう。
-部活は何に入ったんですか?

管弦楽部に入りました。

-どのように選んだんですか?

いくつかのクラブを見学したり体験したりした中で、他の部に入ろうとほとんど決めていたんですけど、友だちに誘われて管弦楽部の体験に行きました。私はバイオリンなどの弦楽器を弾いてみたいなと思っていたんですけど先に体験している人がいて、ちょうど空いていたアルトサックスを体験することになりました。
教えてもらってもすぐには音が出なかったんですけど、吹けた時はすごく嬉しかったです。それで入部して今、アルトサックスを担当しています。元々ピアノもやっていて音楽が好きだったのと、姉も吹奏楽部に入っていて「吹奏楽、いいと思うよ」と言われていたので、それも関係していたのかもしれません。

-何か縁を感じますね。
-活動し始めて半年くらい経ちますがいかがですか?

ピアノと同じようにどんどん上手くなってるなという感じがして、自分のモチベーションにつながっています。テスト前はクラブがないので、テスト期間中もずっと部活行きたくて行きたくてしょうがなかったです(笑)。

-それくらい好きなんですね。クラブで次に頑張りたいことはどんなことですか?

次に発表できるのは送別会なので、文化祭で発表した時より上手に吹けるように頑張りたいです。

-いい目標ですね。ぜひ頑張ってください。
-それ以外に和洋九段に入学してから体験していることはどんなことがありますか?

夏休みの講習で高1の先輩方がSDGsのすごろくの講習を開いていてそれに参加したんです。その時、楽しそうにしているなと感じて、終わった後のアンケートでSDGsに関しての活動をしたいですか?という質問に「はい」と答えました。その時に「はい」と答えた中1の4名で今、SDGsに関する紙芝居を作って応募するコンテストに向けて活動しています。

-おもしろそうですね。どんな内容なんですか?

(記事の公開が応募前のため、詳しい内容を話してくださいましたが省略します)
子供たちが安全に暮らせる空間をテーマにしていて、異世界と現実の世界を行ったり来たりするお話です。

-おもしろそうですね。SDGsで言うと何番のゴールが意識されていますか?

(17のゴールを眺めながら確認してみました)
3番の「健康と福祉」と、11番の暮らしやすい町づくりと16番の平和に関係しそうです。

-そうですね。自分たちの作ったものがどういうところに関係しているか確認してみるのは自分を客観視する上で大切な視点になるかもしれませんね。
-他には何かありますか?

11月に合唱コンクールがあるんですけど私は自由曲の伴奏をすることになっていて、それに向けて頑張っています。

-そうでした。もうすぐ合唱コンクールでしたね。
-練習はいかがですか?

伴奏は完成に近づいていて、結構良い感じになってきました。クラスの皆も優勝したいという気持ちが強いのでそれに向けて力を合わせて歌って、気持ちが一つにまとまっていったら良いなと思っています。

-合唱コンクールは和洋九段の中学生にとって大きいイベントですからね。
-他には何かありますか?

9月末に文化祭があったんですけど、中1は学習発表展以外に各クラスで世界の国を一つ選んで発表するという企画を立てました。
色々なところを回ってもらいたいと思ってスタンプラリー形式にしようという話になって、私はそれに押す消しゴムはんこを作りました。

-それはどういうふうに作るんですか?

消しゴムに鏡文字で絵や文字を転写してカッターでくり抜いていきます。消しゴムはんこ用の消しゴムが売っているんですけど、コロナの時に家で暇だったこともあって、母がネットで買ってくれて家で作っていました。

-その時の経験が文化祭の時に活かされたんですね。

作るのは結構難しかったんですけど、押してみた時にちゃんとできていたのが嬉しかったです。その当時は「鬼滅の刃」がはやっていたので、そのキャラクターを彫っていました。

-かなり集中して物事に取り組む姿勢が伺えますが、他の部分にも生かせているのではないですか?

そうですね。勉強でも集中して取り組んでいると思います。

-どの教科が好きなんですか?

理科が好きです。はじめはそれほどでもなかったんですけど1学期の中間考査で結構結果が良くて、できた、楽しい!みたいな感じです。

-そうなんですね。これからこんなことも頑張りたいというのはありますか?

グローバルクラスに入って、最初にテストがあって英語の授業のクラス分けがありました。運が良かったのかアドバンストに入ったんですけど、はじめは全然わからないししゃべれないし、で大変でした。でも最近はわかることが多くなってきたので、これからはどんどんしゃべれるようになりたいなと思っています。

-しっかりチャレンジしていますね。Aさんの不屈の精神があれば近いうちにしゃべれるようになることでしょう。
-控えめだけど、様々なことにしっかりチャレンジできて、前向きに取り組める、そういう姿勢はどのようにできあがっていったのでしょう?

またピアノの話になってしまうんですけど、難しい手の動きがあって、最初は全然できないけどアドバイスを受けてだんだんできるようになってくるとまた頑張ろうって思えます。あとは頑張ってもできなかったら一回休んで、あ~、もう一回やってみようと思ってまた練習するとできることもあります。

-なるほど。できない時は一旦そこから離れてみて、時間が経ってからまたトライしてみるというのも大切ですね。そういう心の余裕があった方が逆にうまくいくのかもしれません。興味深い話がたくさん聞けました。ありがとうございます。
-では、最後に受験生に向けてメッセージをお願いします!

受験勉強は大変だと思うけど、頑張り続けたら努力は実ります。中学に入ってからもいい経験がたくさんできるし、すてきな未来が待ってるよと伝えたいです。PBLで元々恥ずかしがり屋の私が少しずつ発表できるようになってきたのも、人と話すのが苦手な私にとってはとても良いことだと思っています。

-和洋に入ってからのイメージがわく素敵なインタビューとなりました。これからもどんどんチャレンジして輝いてくださいね。ありがとうございました!

【X先生からAさんについてのコメント】
責任感があり、素直で丁寧に物事に取り組むことのできる生徒で、級友からの人望が厚いです。弱気になっている友人を励ますこともでき、周囲に安心感を与えてくれます。
毎朝8:00の開門と同時に登校し、これまで欠席遅刻早退が一度もありません。学習意欲も高く、全ての教科に前向きに学習を続けているだけでなく、「SDGsすごろく」の後継者として、授業外でも活躍しています。ますますの成長が楽しみです。

Vol.77 高2 Rさん
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