和洋九段女子中学校高等学校

Stories Vol.51

更新情報

2022/12/31 更新しました。

Vol.51 中1 Mさん

-インタビューを通して和洋生の成長をお伝えするStoriesの51回目。2022年最後を飾るのは中1のMさんです。

初めての試みなのですが、今回と次回にかけて姉妹特集として姉妹で和洋九段に通っているお二人を紹介することになりました。
今回は妹のMさんからお話を聞いていきたいと思います。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

-では、今回も小さい頃の話から聞いていきましょう。Mさんは小さい頃どんな感じの子どもでしたか?

結構物心つくのが遅い方で、ぼんやり過ごしていることが多かったです。ずっと夢の世界にいるような…。今思うと妄想の世界にいることが多くて、「夢見がちな少女」だったと思います(笑)。

-なるほど、のんびり屋さんだったのでしょうかね。

幼稚園の頃も自分の世界に入ってしまって、やることが決まっているのにやらないで、先生に無理矢理やらされる、という感じでした。やりたくないわけではなかったのだと思うんですけど、自分の世界に入り込んで「したいことをしていたい」と感じていたのだと思います。

-おもしろいですね。どんなことをしていたか覚えていますか?

物語の主人公になりきって過ごしていました。私は「仮暮らしのアリエッティ」というジブリの映画が好きで、その中に出てくる雨の降る場面を思い出しながら過ごしていました。室内でも、雨が降っていなくても想像の世界でその音が聞こえてきていました。

-なるほど、想像力が豊かですね。いつ頃まで続いていましたか?

そういうのは幼稚園の頃まででした。でも小学校に上がってもテストとか成績とかをあまり気にすることがなくて、あまりテストの勉強をしたという記憶がないんです。

-どこかから頑張り始めたということがあったんですか?

親からは何点取れなかったから叱られるということがなかったので、のびのび過ごせていたんですけど、小4くらいからちゃんとやらなきゃな、という思いが芽生えてきて、テスト勉強の宿題をやった→点数が取れた!→もっとやろう!という感じでどんどんできるようになっていきました。

-成長が感じられますね。勉強以外でも変化はあったのでしょうか。

小3から小4位になると、ルールとか常識とかあるんだなということがわかってきて、周りも見えるようになってきたと思います。それまではその時のことだけ考えて過ごしていたんですけど、だんだん後のことも考えられるようになってきたと思います。

-何かきっかけはあったんですか?

自分ではよくわからないんですけど、母が言うには、その頃から絵画教室に通い始めたことがきっかけだったのでは?ということでした。

-どのような経緯で習い始めたんですか?

小さい頃から色々と習い事はしていたんですけど、姉がやっていることを私もやっているというだけで、自分がやりたいというものではなかったと思います。でも、絵画教室は唯一自分でやりたい!と思って始めたものだったんです。自分より年下でもすごくうまい人がいて尊敬できましたし、応募した作品で賞を取ったこともありました。

-本当に自分が好きなものを始めることで、色々と視野が広がったのでしょうかね。
-お気に入りの一枚はあるんですか?

その教室は現実にないものを描くところだったので、四角い箱を積み上げたものに顔がついている立体のロボットを描いた絵が、色遣いもうまくできてお気に入りです。

-絵を描くことのどんなところが好きですか?

無心になれて、それだけに集中できるところです。筆遣いや鉛筆の使い方で自分の心の中が見えるようで、暗い気持ちの時は絵に表れます。

-そういうものなんですね。
-絵を描くこと以外で好きなことはあるんですか?

物語を書いたり読んだりすることが好きです。小さい頃から妄想ばかりしていたので、想像力はあります。お城の話を書くときも、キラキラのプリンセスの話よりも平凡な一般人から見たお城の生活を描くとか、お城の中に住んでいる人から見た生活を描いたりします。お城の中にも生活があって、うまくいかないこともあると思うんです。そういう世界を描いています。

-そういうものなんですね。読む方はどんな感じですか?

今でも小説を読んでいる時は登場人物の想像の声が聞こえてきて、情景が浮かびます。雨が降っているシーンを読み終わった後、外を見て「なんで晴れているの?」と感じることもあります。

-完全に物語の世界に入り込んでいるんですね。すごいです。

普段は小説を読んでいると登場人物の声が聞こえるんですけど、聞こえなくなると、「あれ?疲れているのかな?」と不安になります。

-なるほど。それが体調をはかるバロメーターになっているんですね。
-では次に、話を中学受験のことに移していこうと思います。Mさんが中学受験をすることにしたのはお姉さんの影響ですか?

はい。姉が先に和洋九段に入学していて、話を聞いていると楽しそうだなと思って私も受験しようと思いました。和洋しか受験していなくて、姉がしていたような楽しい経験をたくさんしたいなと憧れていました。

-そうなんですね。受験はPBLでしたよね!

はい。2月1日の午前は総合型、午後はSDGs型を受験しました。PBL体験会は用事がなければできるだけ参加していました。

-その時の思い出は何かありますか?

その時にやったのが過去問の「未来の人やものの移動はどうなっているか」というものでした。ドローンなど飛ぶ系の意見は色々な人が思いつくので、もう少し違う内容が考えられるといいな、と思っていました。

-本番はいかがでしたか?

やっぱり本番は緊張していました。でも、」色々な人と話し合いながら進めていくうちにだんだんと緊張が解けてきて、普段と同じように話せるようになりました。帰るときは「本当に受験?」という程楽しかったです。

-午後に向けて、お昼はどうしていましたか?

一回家に戻って少し休んでから、午後の発表の準備をしていました。

-「自己肯定感」という言葉や「保険証」を使うというのはどのように思いついたんですか?

母と話している中でアドバイスとしてもらいました。

-そうだったんですね。説明もすばらしかったですから、自分の意見としてしっかり考えられていたのでしょうね。
-1時間目はプレゼンテーションに向けた準備でしたけど、どうでしたか?

思っていたより終わらなくて、最後はかなり急ぎました。絵を描く練習もしていたんですけど50分と決めていなかったので…。

-そうだったんですね。絵も説明をする上で活きていてすばらしかったですよ。
-では入学後のことについて聞いていきましょう。入学して半年以上経ちましたが、いかがですか?

最初の頃より皆の性格や得意なことがわかってきました。普段話すことは本当にしょうもないことばかりなんですけど、仲のよいメンバー数名の距離感が大体同じくらいで、居心地がいいです。

-良い関係ができているんですね。
-入ってからのPBL授業はいかがですか?

楽しいです。一番楽しかったのが国語で竹取物語をやった後に「五人の貴公子の中で誰を選ぶか」という内容です。私は中納言が積極的だと思ったので選んだんですけど、他のグループでは別の人を選んでいて、それぞれ考えが違っていておもしろかったです。見方を変えると良くも悪くも見えるんだなと感じました。

-確かにそうですね。
-Mさんはグローバルクラスですよね。そちらはいかがですか?

休み時間には英語で話している人もいて、そういう環境が間近にあるのは新鮮です。英語の授業ではおもしろい英語のプレゼンを見せてもらうこともあるし、新しい単語が出てくる時、ゲームの要素も入れてくれるし、難しい内容もわかりやすく説明してもらえるのでありがたいです。

-なるほど。楽しそうな雰囲気が感じられますね。
-部活動はいかがですか?

水泳部に入っています。絵を描くのも好きなので水泳部か美術部で迷ったんですけど、見学や体験をしてみて水泳部にしました。運動部に対する憧れがあったのと、和洋のプールがすごくきれいなので、そこでたくさん泳ぎたいなというのもありました。

-練習の時はどれくらい泳ぐんですか?

私たちは入りたてなので体力もまだないし、大体1キロくらいです。部活動の間、ほとんど泳いでいます。今後は2キロを目指してみたいです。

-どんどん成長していけるといいですね。
-中学に入ってからの思い出は何かありますか?

2学期に行われたビブリオバトルに出たことです。中1~中3が講堂に集まっている中で発表したんですけど、緊張してしまって練習よりうまくいかなかったです。でも、いい経験になりました。

-今後に活かせそうですか?

はい。本番前にたくさん練習して自信をつけておきたいです。あと、今回は型にはまった発表になっていたなというのも反省で、はじめに本の名前を言って、設定を話して、全体的にネタバレになっていてありきたりだったなと思います。なので、次に挑戦する時は本の本当の魅力が伝わるように設定をうまく話したり、どこを読んでこの本を選んだかを話したりして、発表を聞いた人が本当に聞きたくなるような、これからどんなふうになるんだろう?とワクワクしながら聞けるような形にしたいと思います。

-来年度も楽しみですね。
-ところでMさんは書体にも興味を持っているんですよね。

そうです。明朝体とかゴシック体とかのデザイン書体に興味があって、書体を見分けるのが好きです。丸ゴシックはレトロな感じがして丸っこくてかわいいですけど日常だと見にくい感じがします。本に合うのはやっぱり明朝体かなと思いますけど、内容にもよるし、「この本にこのフォントは合わないな」と感じることがあって作品にあったフォントが使われていると嬉しくなります。昔から読んだ本の書体を覚えていることが多くて、この本とこの本はフォントが同じ、という覚え方をしていました。

-私にはその視点がないですね。すばらしいと思います。
-小学校の頃と比べて、和洋に入ってから変わったな、と思うことはありますか?

小学校の時は結構適当になっちゃうことも多かったですけど、慎重に物事を考えるようになって、責任感を強く感じる場面も多くなったと思います。友だちと話すときも発言に気をつけるようになったし、リーダーをする時も副リーダーにも手伝ってもらいながら自分だけが、と言うのではなく協力しながらリーダーとしての役割を果たせるようになってきたかなと思います。

-成長が感じられますね。
-学校生活でこれからやっていきたいことはありますか?

この後5年、今と変わることもあるだろうし変わらないこともあると思うけど、ずっと友だちと仲よくしていきたいです。

-大切なことですね。それがベースとなって他のことも充実していきそうですね。
-では最後に、受験生に向けてメッセージをお願いします。

合格発表を見に行く時、悔いの残らないように受験勉強をしてほしいと思います。PBLを受ける人は、いつもの自分でいた方がよいと思います。しゃべるのがすごく苦手という人はいないと思うので、「しゃべるのが好き」というのを武器にして、いつも通りの自分でいてほしいです。

-自分の強みを活かせるというのは大切なことですよね。これからも「自分の強み」を大切にしてどんどん成長していってくださいね。ありがとうございました!

【X先生からMさんについてのコメント】
いつも笑顔の明るいキャラクターで、周りのみんなを楽しくしてくれています。また、礼儀正しく、言葉遣いも丁寧で、困っている人がいないか気を配れる思いやりのある生徒です。学級委員としてもクラスの平和を考え行動し、正義感も強いです。

学習にも粘り強く取り組み、チャレンジ精神があります。部活動も練習、大会と熱心に取り組んでいます。様々な面で、今後が楽しみです。

過去のStoriesはこちらからご覧いただけます

copyright© WAYO KUDAN JUNIOR&SENIOR HIGH SCHOOL All Right Reserved.