-インタビューを通して和洋生の成長をお伝えするStories。42回目となる今回は、高1のCさんからお話をうかがっていきたいと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
-では、インタビューに入っていきましょう。Cさんは小さい頃どんな子でしたか?
小さい頃からよく笑う子だったそうです。ただ、小学生の時は積極的ではなくて、恥ずかしがり屋なところがありました。授業参観でも皆が積極的に手を挙げている中で恥ずかしくて手を挙げられなかったです。
-中学に入って変化したのは何が影響しているのでしょう?
PBLを授業で行って、友だちと一緒に考えていって、発表に向けて協力するというのを繰り返しているうちに発言できるようになりました。私がずれた内容や正しくないことを発言した時も、先生達は否定しないで「そういう考え方もあるよね」と捉えてくれるので、発表しても大丈夫なんだな、と自信を持てるようになりました。
-具体的なエピソードはありますか?
たくさんありますけど、最近では歴史総合の時間に意見を求められた時、「今回はこういう形だけど、別の場面ではそういう可能性もありうるよね」とフォローしてくれて、とても意見が言いやすい雰囲気があると感じています。挙手カードというのもあって、はじめは不安が大きかったですけど積極的に手を挙げたくなるようにもなっています。
-フォローしてもらえるのは安心感が増えますよね。
-小さい頃の話に戻りますが、他に覚えていることはありますか?
とても諦めが早くて、楽しいと思うことしか続かなかったです。私は小さい頃、字を書くのも嫌い、鉛筆を持つのも嫌いでした。私が小3の時、書家をしている祖父が「字を書くのが嫌なら筆で遊んでみたら?」と勧めてくれて、書道教室に通い始めたところ、楽しくて中学受験の直前まで続けることができました。それをきっかけに字を書くのも嫌いじゃなくなりました。
-そういう形で興味を持つということもあるんですか。よいきっかけでしたね。
-他に習い事には行っていたんですか?
色々と習いましたけど、その中で一番長く続けたのがリトミックです。3歳の時から中2まで続けました。
-どのようなものなのでしょう?
簡単に言うと身体を用いた音楽表現です。音を聞いてリズム感などの音楽的な能力を伸ばしたり、表現力を養うというもので、注意力や思考力を育てるという効果もあるようです。
-先日保育園にお邪魔する機会があった時にちょうどしていましたね。こんなところでまた聞くことになるとは…。どういう経緯で習い始めたんですか?
私の母がピアノの先生をしているので、はじめは母から習い始めて、その後他でも習い始めました。
-お母様がピアノの先生をされているんですか。ピアノも習っていたんですか?
はい、習っていました。はじめは母から習っていたんですけど、どうしてもケンカになってしまうこともあって(笑)、別の方に習うことになりました。今は独学ですけど、英国王立音楽検定というのがあって、イギリスの先生が審査員になって英語で試験が進むというもので、これまでは通訳の方が付いていたんですけど、審査員の方とのちょっとした会話も楽しいです。試験というよりは英語でレッスンを受けているような感じです。終わった後には英語で書かれたコメントがもらえて、それを読むのも楽しいです。今はコロナの影響で受けられていないんですけど、今後は通訳なしで受けてみたいです。
-諦めが早いと言っていましたが、ずいぶんと色々なことにチャレンジしていますね。
やりたいことしかやらないというタイプではあると思います。でも、賞状がもらえたり、トロフィーをもらえたりというのは嬉しいので、諦めは早いけど目標が定まるとやりきれます。
ピアノは発表会もあって、より多くの人に拍手をしてもらえるということにも喜びを感じますし、恥ずかしがり屋な割に、大きな場面で注目してもらえるのは好きなのだと思います。
-目標ができて、達成や成功を味わって自信に繋がっていって、また新しい発表の場を求めて、ということでしょうか。すばらしいですね。
-では次に、受験のことを聞いていきたいと思います。中学受験を目指した経緯を教えてもらえますか?
小5の時から受験塾には通っていたのですが、真剣に取り組めていなかったので冬に塾をやめようとした時、私立中学に通うのもいいんじゃない?ということになって色々と学校をめぐる中で和洋九段に出あって、ここに行きたい!と思うようになって…。夏頃だったんですけど、そこからA軸問題集を何周もしました。
-A軸問題集をしっかりやっておくと2科・4科の試験でも役立ちますし、和洋に入った後もプラスですよね。
私は和洋一本だったので、1日目に合格できた時はとても嬉しかったです!
-その年はPBL入試の初年度で、今は1日の午前にある入試が2日の午前に設定されていましたね。そちらも受験しに来てくれましたが、いかがでしたか?
とても楽しかったです。PBL体験会にもたくさん来ていたのでやり方にも慣れていましたし。
-入学してからの授業のプレ体験のような形になったんですね。
-受験生のイベントにもよく来ていましたね。
はい、受験を決めてからはすべてのイベントに参加していました。勉強会やプレテストだけでなく、母が仕事を休めない時には一人で参加して、校長先生との個別相談もしていただきました!
-受験生1人で個別相談というのはスペシャルですね。
今考えるとすごく勇気がいることだなと思います。前の人が相談をしていて、楽しそうにお話をしていたので、私も話してみたいなと思って相談しましたが、校長先生がやさしく受験に関する質問に答えてくれて、より学校のことが知れて楽しかったです。
-それも和洋に来たい気持ちが高まる一つのきっかけになったことでしょうね。
-では次に、和洋に入学してからのことを聞いてみたいと思います。入学してからのことは覚えていますか?
入学式の日、とても緊張していたことを覚えています。明るい教室に入った時、先に教室に入っていた人たちが楽しそうに話しているのが目に入りました。私も席に着いて周りを見渡した時、たくさんの子が話しかけてくれて、楽しいクラスになりそうだな、と感じました。すぐ後ろの席の子とたくさんおしゃべりして、同じ委員会にも入って、今でもとても仲良しです。
-なるほど、素敵なご縁ですね。
-中学時代のことで覚えていることをいくつか挙げてもらえますか?
中学1年生の時に、SDGsのカードゲームをしたことが印象に残っています。渡されたカードのミッションを達成するために、何をどんな風にすれば良いのか、また、友達にカード交換の交渉をする際にはどんな風に言えば納得してもらえるか、などを考えたりするのがとても難しかったのを覚えています。
ミッションを達成すると経済や環境などのメーターが動き、時には悪い方向にいってしまうこともありますが、もし悪くなってしまったとしても、どうして悪くなってしまったのか、良くするにはどうしたらいいのかをみんなで考えることができたし、良い方向にメーターが動いた時は、みんなで協力し合っているからこそ、自分のグループがメーターを動かせた時はもちろん、他のグループが動かせた時も一緒に喜ぶことができ、達成感がありました。
カードゲームを通して、最初はあまり知らなかったSDGsのことについてもたくさん知ることができたし、友情もより深まりとても良い経験になりました。あの時身につけた「いくつかの事柄を同時に達成するためにはどうすれば良いのか」を考える力は、しっかり今に繋がっていると思います。
-深い学びに繋がっていったのですね。今に繋がっているのがすばらしいと思います。
-他にはありますか?
中2、中3と行事はオンラインになってしまうことが多かったんですけど、中3で修学旅行に行けたのが楽しかったです。APUの学生の皆さんと2日間大分の街を散策したり英語で交流したりしたのが強く印象に残っています。中1、2の時とは違うメンバーと行動して新しい友人関係もできましたし、中1からあまり話したことがなかった子とたくさん話せるようになって、とても充実していました。
-とてもよい経験になりましたね。日常の生活ではいかがでしたか?
中2より中3の時の方が対面授業が多かった分、PBLもたくさん行われて、質問もしやすくなって友だち同士で話せる時間もたくさんあったのが嬉しかったです。
-コロナ禍で学校に通えない時期は特に制限の多い日々でしたからね。
-高校生になるタイミングでグローバルコースに入ったそうですが、どうですか?
はじめは不安もありましたけど、ずいぶん慣れました。中学受験の時からグローバルクラスにするかは悩んでいて、英語自体は好きだったけど得意というわけでもないし、英検を持っているわけでもないし、ということで勇気が出なくて本科クラスに入りました。毎年本科からグローバルクラスに変更しようか悩みましたけどみんな英検3級以上なんだろうな、というイメージがあって不安の方が勝って思い切れませんでした。
でも、高1になるにあたって英語がやっぱり好きだし、学びたいな、という思いが強くなって、せっかく学ぶんだったらHRなんかも英語の方が楽しいだろうなと思うようになりました。不安もいっぱいあったので、色々な先生からグローバル、本科両方のよい点を教えてもらったり、生徒会や英語部の先輩からアドバイスをもらったりして考えた結果、英語に触れる機会が多くなるグローバルコースを選びました。
-実際に入ってみての印象はいかがですか?
4月頃は不安でした。でも、英語のインターメディエイトクラスは3名と少人数の中でネイティブの先生に教えてもらえるので楽しいです。授業が全部英語なのでリスニング力も鍛えられますし、スライドも全部英語なので最近は授業内で使う英単語がわかるようになってきました。
-早速成長が見られるんですね。今後の目標はありますか?
英検で2級を取ることです。あとはアドバンスクラスに入って、追いつけるように頑張りたいです。
-高校生になって勉強以外で頑張っていることはありますか?
最近、受験生が来るイベントのお手伝いを行っていて、受験生の校舎案内をしたり会場への誘導をしたりしています。
-実際にやってみていかがですか?
はじめは説明会の日数がいっぱいあって大変かなと思ったんですけど、今はたくさん受験生のお相手ができる!と楽しみになっています。今まで3回校舎案内をしたんですけど、回数を重ねるごとにうまくいっている気がしていて、最近では受験生ともたくさんお話しできるようになって、受験生も安心して話しかけてくれるようになったのが嬉しいですし、わたしにとってよい経験になっています。
-お話しした内容で印象に残っていることはありますか?
その子はPBL体験会にも参加してくれた子だったんですけど、PBLを楽しんでくれたことがわかって、嬉しくなりました。私自身も受験生の時に「生徒による学校説明会」というイベントに参加して、この学校の在校生の先輩方の雰囲気がすごくいいと感じて憧れになったので…。
-Cさんも受験生からの憧れになっていることでしょうね。
一緒に見学した保護者の方からは「学校の雰囲気がよくわかる」と言われました。先生と生徒の関係性がとても近く感じる、と言われ、よさが伝わっていて嬉しいな、と思います。和洋の温かさが伝わっているといいです。
-和洋のよい雰囲気がCさんをはじめとした生徒の皆さんを通して伝わるとよいですね。これからもよろしくお願いします。
-今後の学校生活における目標を教えていただけますか?
まずは今年度中に英語の授業を100パーセント理解できるようにしたいです。英検はもっと上の級に合格できるように。あとはボランティア活動も頑張りたいです。まだ私は4月に保育のボランティアに行ったことがあるだけなので、どんどん経験していきたいです。将来の夢は「英語が使えて国際交流ができる仕事」というところまで決まっているので、具体的に考えていきたいです。
-ボランティア体験を通して身につけたいことなどありますか?
色々な職業を体験することで、自分に合う職を見つけやすくなりますし、私は人と関わるのが好きなので、色々な方と関わっていきたいです。夏に行く保育ボランティアもその経験の一つになるといいなと思います。
-素敵な出会いの中でどんどん成長していってほしいです。頑張ってくださいね。
-では、最後に後輩と受験生に向けてメッセージをお願いします。
まずは後輩に向けて。高校になったら宿題やテスト科目の量が増えます。中学のうちから勉強する習慣をつけておくことがとても大切です。自分自身できなかった反省があるのですが、テスト前だけ暗記して勉強するのではなくて授業内で理解することがとても大切です。この習慣をつけておかないと高校になってからとても大変です。私自身、中学のペースで高1で初めての中間考査に臨み、つまずいてしました。期末に向けては授業内の理解を重視して少し楽になりましたが、中学からそれを徹底しておくのが良いと思います。
-確かに分量が圧倒的に多くなるので、テスト前だけでどうにかなるということがないですね。Cさんは早く気づけてよかったですね。
受験生に向けては「A軸問題集を何回も解いて!」です。国語は漢字もしっかり覚えて、算数はミスがなくなるまで繰り返し解くのが良いと思います。
-受験生全員に実践してもらいたいメッセージですね。これからも笑顔を大切に、どんどんチャレンジしていってください。ありがとうございました!
【X先生からCさんについてのコメント】
Cさんはいつも明るく、誰とでも仲良くなれる生徒です。朗らかな笑顔で、後輩にも心配りをして優しく声がけをしてくれています。生徒会や部活動だけでなく、学校外の活動にも積極的に取り組んでおり、色々な場面で人の役に立ち、何かを吸収しようという意欲が感じられます。とても感じの良い、素敵な生徒です。
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